ハッテン場に行ってきた 〜煩悩の果てを目指して〜
オレは、飢えていた。
餓ちて、急かされていた。
己が内を巡る煩悩の胎動に、沸る焦燥感に‼️
そう。この時オレ、禁欲40日目ほど。
春より社会人になったオレは、毎日の仕事に備えるために精液を溜めていた。一月以上は軽く。
オレが煩悩を力に転ずる奥義を会得していることは今更説明の必要もないだろう。
そんなこんなでオレは寝ても覚めてもバッキバキ、体中を駆け巡るリビドーの奔流のせいで、夜の2時に寝たくせに朝の5時に目覚めるような生活が常態化していた。
起きてしまえば、もう収まらない。
古今東西の胡乱なサイトを血眼でbuscar(探索)し、鼻息を荒くすること24/7。
スライド式やステルス式、徐々にその姿を表していく朧げなるタイプなど、ブラウザに現れるさまざまな × を消すことにかけては、サバンナの野生動物が行う狩りレベルで無駄がなく洗練されていった。
そう、さながら獣の如き生活を送っていたのである。
獣は、当然飢えれば喰らう。
だが、人間というのは知性の生き物だ。
ここで衝動のままに喰らうなどという愚行は犯さない。そもそも、喰らいようがないのだが。
ここで射精してしまえば全てが水の泡。
賢者モードに堕すれば、すなわち夢の時間は終わりを告げる。
倦怠感がさざなみのように押し寄せて、EXHAUSTEDが軀を支配する。
チャージした精液無くして、GWを終えたあと2日しか休みの存在しない5月の大連勤を超えることなど夢のまたまた夢物語。
だが、喰らいたいのだ。
知性と蛮性、その天秤は、ゆっくりと、だが確実に蛮性に傾きかけていた。
そんな中、ある情報が飛び込んでくる。
そう、ハッテン場だ。
オレのTLではなぜかホモセの映像や、裸踊りなどが日常的に流れてくるのだけど、そんな中よくリツイートされているハッテン場の存在をFFから告げられた。
普段なんとなく適当に見過ごしていたが、店の所在地を確かめて驚愕。
なんと、新天地(学校を卒業して以来、オレはあの豚辱會の本拠地でもある横浜に一人暮らしをしている)のすぐ近くではないか‼️
興味を惹かれたオレはすぐさま公式サイトやTwitterなど、あらゆる情報を血眼で漁った。
だが、公式サイトに記されている情報はあまりにも簡潔かつ断片的で、真理に至るものは何一つ存在しなかった。
そう、新参のことなどはなから考慮していないのだ‼️
神と煩悩はこう告げる。行け。そして確かめろと。己の目で見て、体験したもの以上に信頼できる事は存在しない。
だが、一つ問題があった。金である。
基本エロい店というのはそこそこ金がかかる。
だが、その時のオレは初任給が出ていないため金欠の限りで、規格外のキュウリ(10円)を1日の食事としているような有様であった。
流石にこういうえっちな店は1万は必要だろ... と思っていたオレに、驚愕の事実が飛び込んでくる。
なんと、料金1300円。
安ッッッッッッッッ‼️‼️‼️💰
おいおいマジかよ。0を1つ見落としているんじゃあないか❓
擦り切れるほど目を擦るも、その数字は変わらない。真実(TRUTH)だ、行くしかない‼️
もう覚悟は決まっていた。明日行く。と。
余計な予習はノイズだ。この身一つ体当たり。
オレは今、子ライオンとなって、己の意思で崖から飛び降りた‼️
うきうきして起床すること6時。防音性の低い社宅の向こうから、朝の喧騒が聞こえてきやがる。GWも終わりだってのに、ムラムラのせいで早朝に早々起床。
晴れやかな気分のまま散歩に出ること数分、あれだけ決意に満ちていたオレの心には不安な雲がかかり始めていた。
そう、何しろ今度の戦場では、オレは客じゃない。
これまで行ってきた違法マッサージ屋、ホモ風俗、飛田新地。その全てにおいてオレは客であった。料金を対価に、サービスを受けることが確約されている立場。
だが今回は違う。あくまで店はただ場所を提供しているだけであり、相手が良いと思わない限り何も面白いことは起こらない‼️
そう、これまでとは全くと言っていいほど次元が違うのだ。何一つ、オレには確約されていない。
思えばオレは、別に何かモテるような要素は何一つ持っていない。淡麗なるスタイル、精悍なフェイス王道のものは勿論、一部に需要があるらしい(迫真相撲部の肉丸のような)グラマラスでキューティーな脂肪など、マニアックでニッチな武器を蓄えているわけでもない。
一晩たった冷静な頭で考えれば、相手など一人も見つからずにハッテン場で1人立ち尽くすビジョンしか見えてこない。
だが、その不安すら楽しんでやるのが、粋ってものだろうが。
未知の恐怖は体験でのみ祓われる。
午前は散歩ののち銭湯で体を清め、夜の7時ぐらいについに参戦。
肝心なところと駅構内でガバガバなことに定評のあるGoogleマップくんのお導きに従うこと30分ほど。示された目的地にはそれらしきものは何も存在しない。
まさか、本当は存在しないとか❓あたりは普通に飲み屋街で人が当たり前のように行き来する中、不自然にキョロキョロしたり、行ったり来たりしているオレ。そんなこんなで迷っていること5分ほど。ついにそれらしきゲートを見つける。
路地裏の小汚い雑居ビルの2.3階などにあるカドショへ続く階段に酷似した雰囲気の、小さな銀の扉がそこにはあった。幅は非常に狭く、人が2人通るので精一杯くらい。分厚そうな銀のゲートには、消えかかった薄い文字でその店の名前が刻まれていた。
間違いない‼️確信を掴んだオレだが、己の弱さが入店に二の足を踏ませる。
流石に、少しばかりビビっていた。
その時、路肩に車が停車したかと思うと、40代くらいのおっさん二人組が降りてきた。
彼らは扉の前でオドオドしているオレを見るとニヤリと笑い、
「なんだァ... ビビってるのかぁ...?」
と言い残し、ネットリとした一瞥をくれると建物へと入っていった。
あたりは違和感のないただの飲み屋街だというのに、えもいわれぬ非日常感だった。
ためらってはいられない。
扉を開けると、真っ直ぐに階段が伸びていた。
階段の床及び両方の壁面は漆のような黒で塗られ、ぬらりぬらりと妖しく天井から降り注ぐ蛍光灯の光を反射している。
手すりは真紅で、さながら高級な会員制クラブのような佇まいである。
階段を15段ほど登ると、再び扉。
もはや、完全に異世界だった‼️
扉の前にはホモ向けの、イカニモなポスターや貼り紙が所狭しと貼られていて、ここが紛うこと無き異界であることを告げる。
目の前に佇む、黒い壁はポータルだ。そのポータルを開く決意を込めて、入店‼️
デレレレレン‼️
入ってそうそう面食らった。激しめのEDMがなかなか大層な音量でかかっていた。暗めの照明と、真紅と蒼の明かり。雰囲気を一言で表現するなら、スターウォーズの世界だ。またはMCバトルの会場といっても違和感ないかもしれない。
すぐ正面には宝くじ売り場のような受付があった。
受付の人は、手元しか見えないが(エロい店特有のあの受付である)、声が妙にか弱く震えている。
まさか、掘られているのか...❓
そのような事は、よもやないだろう...
受付を済ませ、ひかるリストバンドを取って装着。
ここではどうやらウケとタチでつける色が異なるらしい。
迷った末に、双刀(リバ)を示すバングルを装着。どうせ来たのだから、どちらかしか体験しないのは勿体無い。
と考えたのだが、より相手を見つけやすくするために最初はウケ、しばらく堪能したうちはタチにチェンジしようと思い、真紅のバングルに付け替えた。
運動部の部室にあるようなチャチなロッカールームで全裸になる。
シャワーを浴びるために階段を登って、衝撃。
相変わらず煩いEDMくんの音をかき消すように、アォォォォォォオオオン‼️アァァァァン❗️
という、甲高い矯正が聞こえてきた。
満月の夜の狼⁉️
淫夢の、それもサムソン系の動画でしか聞いたことのないような声が、リアルとしてオレの鼓膜を震わせた。
もう引き返せないよなぁ⁉️
その矯正がオレを奮い立たせる。
覚悟を決めてシャワーを浴びると、その喘ぎ声の震源地へと足を向ける。
その光景は、異様だった。
薄暗い学校の廊下のような通路メインの空間が広がっており、そこではたくさんの全裸の男たちがちちくりあったりしながら闊歩している。
真っ先に見つけたメタリックな部屋なんかは、拘束具がデカデカと鎮座した空間に野郎共が腕を組んだり神妙な面をしたりしながら5人ほど待機していた。
その様子はさながらバトル漫画などで強キャラたちが待ち構えている構図だった。
そんな伏魔殿を歩く事3分ほど。
途中、道ゆく男たちからネットリとした視線を向けられたり、ニヤリと微笑みかけられる感覚は、22年生きてきて初めてのものだった。
一通り全体を見終わったオレはこんなことを思っていた。
(相手、本当に見つかるのかこれ⁉️)
ここで何もせず帰れば金の無駄だ。この後、こちらからアプローチをかけよう。
一旦深呼吸をして全集中するために、隅にあるベンチに座り気を整えていると、太ももにいやらしい感触がゾワリと這い回るではないか‼️
さっき見た時隣に人はいなかったので、オレのことをつけてきていたのだろう。
攻めの構えに転じようといたら、まさかの向こうからのアプローチ❗️
一体どんなやつなんだ⁉️チラリと横を向いて、ご尊顔を拝見。
そこには、ジョジョに出てくるワムウそっくりの顔が濃くて、屈強な大男がいた。
これは熱心なお誘いじゃないか。乗るぜ。
そのまま拒絶の意思がないことを、言葉無くして無抵抗の構えでもって語る。
這わせてくる手の動きはエスカレーションの一途を辿り、吐息が聞こえる距離にまで密着してくる。
ハァ... ハァ...
と。熱を帯びた呼吸がオレの鼓膜に纏わりつく。
こいつ、”興奮”してやがるッ❗️
示し合わせるまでもなく、2人スゥッと立ち上がり、そのままネットリとオレのケツを触りながら、ワムウのような男と廊下へ。
そのまま空き部屋にもつれ込むように突入すると、立ったまま前戯が幕を開けた。
ちなみに空き部屋はチャチな布団が敷かれている狭い空間であり、横にはティッシュとローションが置いてある。ヤるためだけに存在しています。とでもいいたげなこの部屋からは、昆虫の体に対して抱くような機能美とある種の潔さを感じずにはいられなかった。
男はオレを抱き抱えるようにすると、いやらしくケツを撫でたり、耳を舐めたり、乳首を弄ったりしてくる。
その間も男の吐息はますます荒くなり、どうやらガチでオレに対して興奮しているらしいことが感じ取れる。
(のっぴきならないことになってやがるぜ。)
ならばオレも、全力でこたえてやるが定めよ❗️
オレも男と同じように前戯をすると、こちらから積極的にフェラでもしてやることに決めた。
全力には、全力をぶつけ返さなくては失礼というものだ。
布団に跪き、男の剛直を口に含む。
デブラを一気喰いした時にも匹敵する圧迫感を与えてくるその肉棒の太さは並々ならない。
まだいかなる刺激も与えていないというのに既にバッキバキの魔羅からは、この戯れが決して偽物などではないことがひしひしと感じ取れた。
さて、ここからは一気に加速する。
男のことは男の方がよく知っている。
故に、どこを舐められると気持ちいいのかも手に、いや、口に取るようにわかる。
亀頭や裏筋、カリなどを、全てを見透かすストラテジーに基づいて舐めていると、もともとデカかった魔羅はさらに膨張。定型外で追加料金がかかりそうなくらいデカくなると、オレの頭を両手で抑え、アオンアオンと啼き始めた。
もちろん、ここで射精させてやるつもりは毛頭ない。こんなものは所詮プレリュードにすぎない。
悪魔的なオレ様はここでフェラをストップ。
後手番メタトロンや将棋の棒銀くらい鉄板かつど定番の、寸止めの型だ。
男は
「もう待ちきれないよ...」と乱れた呼吸で話したかと思うと、オレを布団に押し倒した。
さぁ、いよいよ始まりやがるな❗️
オレはハッテン場にこそ来ているが、ノンケである。エッチな絵やAVを見て興奮する。
故に、今のこの状況は性的には全く興奮していなかった❗️だからこそ、頭の中では作戦会議が開かれるだけの余裕があった。
せっかくの機会だ。いかなる仕草が最も相手を興奮させられるか❓
煩悩に突き動かされている相手と、冷静沈着なオレ。
理性と野性の対立構造が、布団の上で克明に描き出されていた。
エロに関しては東大レベルに冴え渡るオレの脳内模擬国連が導き出したソリューションに基づいて、脚を閉じてやる。こうした方が興奮するはずであるという確信は99%。
見事的中したのか、男は、
「もったいぶって...」
と呟き、オレの足をやや荒々しく開闢する。
この時開帳されたケツ穴はすでに処女ではなかったが、処女っぽく振る舞う。
それこそが、このラウンドにおけるオレのタクティクスだからだ。
ローションを塗ったくった男の魔羅がオレのケツ穴に侵入†(EROSION)†する。ローションだけに。
正常位での激しい情事が幕を開けた。
ガンガンと遠慮なく杭打ちしてくるもので、ケツの奥がやや痛い。
(こいつはマズイぜ)
と思っていた頃、体勢はいわゆる種付けプレスのようなものへと変化した。
男が手を絡ませできたので、恋人繋ぎで対応。
正直、構図だけで言えばめちゃくちゃエロい。
オレは意識だけを肉体から切り離すと、そのままアストラル体として凝固させた意識を天井にまで上昇。第三者目線で俯瞰するように構えると、勝手に美少女と汚っさんに置き換えて観察した。
そうするとだんだん興奮してくるではないか❗️
意識を肉体から切り離し、五感を離れて任意の対象に注意を向ける。
過酷な波羅蜜を経て初めて習得できる高等技術だが、青春時代を淫夢で抜けることや、糞喰男を視聴しながら平然と飯を食えることがカッコよく、ファンキーであるという珍奇な文化圏にどっぷりで過ごしたオレには朝飯前であった。
「イキそう...」
男がそう情けない声を漏らす。終焉の刻は近づいているようだ。
ケツをリズム良く締めてグイグイと圧迫してやること3分ほど。男は盛大に果てた。
まだ息の荒い男は魔羅をケツから引き抜くと、
「最高だったよ...」
と恍惚気味で語りかける。そのまま後始末を終えると、2人してヤリ部屋を後にした。
第一ラウンドを終えたオレは、シャワーを浴びたのちに再び相手を探し徘徊する。
次の相手はすぐに見つかった。
部屋を出た時から、やたらオレに熱っぽい視線を送ってきていた50代ほどのおじさんである。
太っていて、かつハゲかかっているそのおじさんは、言い方は失礼だがエロ漫画に出てくるような竿役と言った感じであった。
悪かねぇぜ。次のラウンドへと進もう。
そう思っていた矢先、おじさんはオレの体に指を這わせてくる。
99%脈アリだな。
ここでも同じく無抵抗の構えを取り、合意を示す。
そして再びヤリ部屋へ...
結論から言うと、このおじさんは、非常にねっとりしていた。
さっきの男がパワーファイターだとするのなら、この人はコテコテのテクニカルファイターだ。
前戯の手つきからしてネチネチしている。先ほどの男のような急かす感じは一切なく、執拗なまでに焦らしを交えたフェザータッチ。
こいつも本気だぜ‼️
オレは先ほどの男にしたように全力でもって返礼するが、このおじさんは全身が毛むくじゃらでやや臭かった。
まぁ、この空間においてはそんなもの気にする方が野暮ってものだ。
前回の2倍ほどの時間がかかった前戯が終わると、本番が始まる。
おじさんはかけていた眼鏡を外すと、ふぅと深呼吸。ビーストモード突入だ。
その気迫の変化ぶりが間近で感じられる。
オレをバックの体勢にすると、いきなり挿入...
とはいかなかった。指を数本入れるとやたらねちっこく掻き回してくる。
退屈なプレリュードだった。
早くその幕を下ろしてくれ。
しばらくしたのち、
随分と入るなぁ... いやらしいねぇ...
と言っていたのは少し面白かったが。
やがて本番が始まっても、底溜まりから這い出した触手の如きしつこさは健在。言葉責めが苛烈で、時折ケツをピシャリと叩いてくる。
長めのコントロールゲームを好む相手に対しては、アグロの速攻戦略でそのペースを奪いたくなるものだ。
「「さぁ行くぜ‼️
オレとお前の勝負だ❗️」」
いよいよこちらもフルスロットルで本気を出す。全力で締め上げてやると、
「随分締まりがいいねぇ...」だなんてのたまいやがる。
呼吸が途端に乱れ、やつの前立腺のトルクは急上昇。
先ほどとは違ったピストンはもはや侵略。
おまけに魔羅がギャグみたいにデカいので、ケツが悲鳴をあげている。
(まずいぜ... この調子だともってあと数分... 早いこと決着をつけないといけないな...)
これが漫画なら、1コマごとにオレとおじさんが交互に移されていただろう。かくのごとき抜き差しならないデッドヒートの末、エロスの女神はこちらに微笑んだ。
「出そう...」
と言ってきたのだ。
勝利を確信したオレに、衝撃的なセリフが飛び込んでくる。
「かけていい...?」
懇願してくるようなセリフだった。これもまた、エロ漫画でしか聞いたことがない❗️
どうして拒否する必要があるだろうか。いや、ない。
okなことを伝えると、おじさんは魔羅を引き抜いた。漁船でマグロの一本釣りでもするかのような勢いの良さだった。
そして見せつけるように5回ほどシゴいた刹那、白濁が飛び出す。
(こいつ、顔にかけやがった‼️)
おいおい、エロ漫画じゃあないんだぜ。
おじさんは恍惚として、
「ありがとう...」
と言ってティッシュで拭いてくる。
射精してもなお治らない活火山。その精力は是非とも見習いたいものだ。後片付けをしながらもねちっこいトークが展開。
ようやく第二ラウンドが終わりシャワーを浴びに行くオレだが、伏魔殿から矢のように降り注ぐいやらしい視線は、まるで東南アジアの戦場における銃弾と錯覚するほどあちこちから降り注ぐ。
熱情的な視線で蜂の巣にされるなんて、とんでもないことだ。
いいぜ、全員かかってこいよ。
この後オレは4人とやるのだが、実はまだ目的の半分しか果たされていない。
そう、まだオレが掘ってねぇよ‼️
相次ぐバトルにより、当初は萎え気味だった魔羅も完全形態。
バングルの色を、”タチ”を示す青に付け替える。
暗闇で蒼が輝く。
正義のフォースの逆転の時だ。
今度は餓狼のように廊下を歩いていると、またまた相手はすぐ見つかった。
今度はロールが反転する。
1人のおじさんにロックオン‼️📷
こちらからタッチを敢行。そのまま部屋に入ると、完璧な前戯が決行される。動きは先ほどの連戦で相手がしてきたものを完全にトレース。身体感覚の模倣のはやさにかけては自信がある。
ここでも脳内で会議が行われ、光のような速さでストラテジーが演算されてゆく👓。
肩に、首筋に、耳元に。
一点の無駄のなきよう攻めゆくと、こちらの魔羅もギンギンだ。
たっぷり焦らしてローションと指でケツ穴をほぐしてやると、いよいよ挿入。アナルに優しくキッスをするように亀頭でご挨拶。そのままゆっくりと侵略を開始する。
当然のことだが、膣より締め付けが苛烈で気持ちいい。何より、圧迫感の違いは圧倒的だ。ゆるゆるの穴にズボズボするのではなく、ゴリゴリとした掘削感。分厚い肉壁は、ドリルの侵略を異なる極同士が接近した磁石のように阻んでくる。
いいぜ、これくらい強くないと面白くねェ❗️
「やばいぜ... 普通に気持ちいいだろうが❗️」
だが困った点が一つあった。射精してはいけないのである❗️
禁欲学派にとって、射精は溜め込んだ力を失う行為。実は明日から会社で8連勤が待っているため、ここで出すことは許されない。
精液の力なくしてこの荒業を耐えることは想像がつかない。もし出して仕舞えば、3日目あたりでダウンだろう。
かといって真剣勝負の場で射精しないで行為を終えるだなんて、無礼千万な行為である。
大逆を自覚しつつも、ここはイッたふりで終わらせるしかない。
これまた完璧なトレスで射精が近いことを告げる。実際、射精しそうだった。蛇口を前回にまで捻り、出口を指で塞いだ水道のように暴れる精子たち。
機械にはあまり詳しくないので間違っていることを言っているかもしれないが、精液にはMacBook一台分くらいの情報が詰まっているらしい。
そんなものがオレの全身を駆け巡っているのだから、思考が明晰になるのは当然の理だ。
サスペンスドラマの犯人並の周到さで、《フェイク・絶頂》を演じ切る。
時折男のケツをピシャリとしばいて、喝を入れる。アォンと嘶き、締め付けが加速する。
陶酔するような侵略感と相待って、気分はさながら暴れ馬を従えるアレクサンドロスだ。
フィニッシュ感が高まると、そのままイッたふりで事を終える。決して、決してバレてはいけない。
さて、そろそろ帰ろうか... と思ったが、オレは貪欲だった。
結局タチを示す蒼のバングルをつけたまま、再び廊下へと繰り出した。
こうして酒池肉林の宴を満喫したオレは、大満足で扉をあげて外に出る。
《この門を潜るもの、一切の理性を捨てよ。》
かくのごとき門をあけて、オレは日常へと戻る。
当たり前だが、そこでは人が慌ただしく行き来して、いやらしい視線をむけてくるものなど誰もいない。
ごく普通の日常。しかし、一体どちらが非日常だというのか⁉️
そんなことは、オレにはまだまだ判別しかねない...