MAZIMANZI’s blog

剤の味は罪の味

デブラ探訪録 〜横浜編〜

ーー神那我覇地区、横浜

 


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「その看板を引き摺り下ろせ!」

「散々えらぶっていたくせに、秒殺だったなァ!」

 


国際色溢れた都市の一画で、男たちの威勢の良い勝鬨が上がっていた。

小さな建物が炎上し、もくもくと黒煙を夜空に燻らせている。

 


「お、お願いします... その看板だけは... 長い修行と、人生を賭けた結晶なんです...」

「ギャハハ!喧しいなぁ!こんなもの、とっくに腐ってるんだよォ!」

「そうだぜ?俺たち『豚辱會』が世直ししてやるってんだ、感謝して見てなァ!」

 


頭を地に垂らし、哀願する店主の背後には黒い文字が書かれた黄色のバックの看板。年季が入っているのかやや黒ずんでいる。男たちはそんな様子を痛快そうに嗤うと、赤いペンキを看板にぶちまけた。

 


「あ、あぁ...」

 

両の眼から涙を流し、言葉にならない声を漏らす店主。そんな様子などお構いなしに、男たちは瞬く間に看板をペンキで真っ赤に上から塗りつぶしてしまった。

 

そして最後に巨大な毛筆を持った悪漢が現れると、真紅に染まったキャンバスにのびのびと筆をふるい始めた。

 

『横浜豚辱會』

 

書き上がった力強いその字を見て、さらに湧き上がる男たち。炎上する店内を囲む者たちの喧騒。その様子はさながらキャンプファイヤーのようだった。

 


「さぁさぁ!陥落祝いに白米を炊こうぜ!」

「だなぁ!やっぱりデブラには白米だろろぉ!?」

「ほうれん草も茹でようぜ!」

 


「や、やめろ、それだけは... それだけは、豚を茹でる大釜なんだ!ほうれん草を入れるなんて...あ、あぁ...」

 


男たちは店主を縛り上げると、大釜の前に鎮座させた。

 

グツグツと煮えたぎるその釜には、大量のほうれん草が投入された。その様子を見て、店主の双眸から光が消えた。

 


そんな狂乱の宴を、後方から眺めている男がいた。赤色の帽子、その後方から垂れるブロンドの髪は三つ編みに結われている。胸元の開いた特攻服に、サファイアのような瞳。端正ながらも雄々しさを感じさせる精悍な顔立ち。

 

「ふぅ...」

 

タバコを吹かす彼の頬には、炎上する店の焔が反射して血色が良く見える。

 

だがその表情は憮然としており、気難しさを感じさせる。

 

「顎斗さぁん!やりましたねぇ!ついに神那我覇地区を全制覇!そして次なる目標は東京の制圧!あの偉ぶった連中がどう情けないところを見せるのか、楽しみですねぇ!」

 

「...」

 

顎斗と呼ばれたその男に駆け寄ってくる一人の男。彼もまた他の男たちと同様に刺々しい格好に身を包んでいた。

 

顎斗はその上機嫌な男には目もくれず、沈黙している。

 

「いやぁ、いつもムスッとしてるんですから!ほんと、顎斗さんがいれば怖いものなんてありませんよ!顎斗さん、いや、顎斗様こそ権威を砕き、デブラの新たな歴史に名を残すお方!一体この世のデブラ屋のどこがあなたにかなうんでし... って、うわぁ!くっせぇ!」

 

騒ぎ立てる男の顔に、すり潰されて液体状になったニンニクをべちゃりと投げつける顎斗。

 

「ちょ、ちょっと!何してるんですか!これ、マジで臭いっす!」

 

「臭い...?あぁ。コイツを臭いと思ってるうちは、東京のデブラ屋なんかには逆立ちしたって勝てやしねぇ。」

 

吐き捨てるようにそう呟く顎斗に対し、わけがわからないと言った顔で呆然としている男。

 

「奴らは忍辱をご褒美だと思ってやがる。片や豚辱會はどうだ?あくまで任意のトッピング止まりだろ。それがオレらと奴らの差だ。東京のデブラ屋を甘く見てると、テメェ... 死ぬぞ。」

「ひ、ひぃっ...!」

 

 

恐怖に顔を引き攣らせた男が、情けない足取りで逃げるように去っていく。

 

一人になった顎斗は、子豚の骸を紐で吊るしたものをヨーヨーがわりに扱い手弄みする。やがて先ほど忍辱を握りつぶした右手を己の鼻の前に持ってくる。

 

「ちっ... 臭ぇ...」

 

忌々しげに吐き捨てると、咥えていたタバコを地面にポトリと落とし、執拗にグリグリと足で踏み潰した。

 


夜、空には豚辱會で刻まれた豚肉のような、細くて薄い月が浮かんでいた。

 

赤煉瓦倉庫を強奪したのち、改造を加えたことでリノベートされた豚辱會の本拠地。

 

顎斗は最奥部にある殺風景な部屋の中で、小さな机に向かって苛立ったように地べたに座っている。

机の上には、写真立てが置かれている。荒々しい彼には似つかわしくないような、可愛らしい枠に彩られた小さな写真立て。その中には、満面の笑みを浮かべる金髪の男の子と、両親らしき人物が黄色い看板の建物をバックに、微笑みを浮かべて立っていた。

「畜生...」

歯を食いしばり、忍辱を一つ棚から取り出すと、拳で強く握り潰す。

「顎斗さん!顎斗さん!」

「今宵はめでてぇ日ですや!飯ィ用意して待ってますぜ!勿論、濃いめ固め多め、ですよねェ!」

静寂に包まれていた部屋に、ドタドタという騒音と騒ぎ声が響いてくる。

「...あぁ。今行く。」

咄嗟に、それでいて優しい手つきで写真立てを布団の中にしまい込むと、膝に両手を当てて立ち上がった。

 


「「傲慢な権威を細切れにするのは〜」」

「「おいぼれをぶち殺す紅の狼、その名は〜〜」」

「「総長・顎斗さんッッ!!!」」

「「オレら豚辱會の前に、敵は無し!!」」

「「王道よりも覇道、そうだろ???」」

「「顎斗さんはなぁ... お前らみたいな腐った権威を細切れに刻むんだぜ?こんな風になぁ!!」」

 


パーティーは大変な盛り上がりだった。蛮族の宴会かと見紛うほどの騒々しさ。

 

飲めや食えやの大騒ぎ。あちこちで白米が炊き上がるような香りと、ほうれん草が茹で上がる芳醇なにおいが漂っていた。

 

そして、この場所にまで連行されてきた店主は、豚辱會の男たちがひたすらに豚を薄く刻んでチャーシューに加工する様子を見せつけられていた。

 


やがて宴も終わり、啜り泣く店主以外は皆が寝静まる。あちこちでむさ苦しい男たちがひっくり返ってぐーすかといびきを立てている。

 

その様子を、最初の一杯すら飲まずに酒を経っていた顎斗のみが見つめていた。

 

「やはり、オレが一人でケジメをつけに行くべきだな。デブラ屋ではそもそも酒は飲まない。結局、どこまで行ってもそれがオレらと奴らの差だ...」

 

踵を返すと、部屋に向かう。そして諸々の荷物を鞄に詰める。そして、最後に写真立てを大事そうに布に包むと、鞄の1番上に入れたのだった。

 

「首を長くして待っていろ。これはオレの戦いだ...」

飢狼の如き低音で夜空に一人呟くと、駆ける人影が月夜に照らされた。

デブラ探訪録 〜歌舞伎町編〜

「彗さま!また絶対、絶対来るからね!」

 

「ありがとう。いつも僕のために一途に通ってくれて、本当に嬉しいよ、愛してる...」

 

そういって、男は、絢爛なアクセサリーをつけた女の髪を撫でる。

 

「でも彗さま。そんな事を言っても、いつもその手袋を外してくれないじゃない。私はあなたの温もりが欲しいのに...」

 

「...ごめん。」

 

「どうしてなの?」

 

「...実は僕が子供の時、ひどい火傷をしてね。これを見たら、きっと君は...」

 

その手を掴んだ女が、上目遣いで問いかける。

 

「ううん!そんな事ない!私はどんな彗さまだって受け入れる!」

 

「...すまない。本当に...」

 

「いいの、こっちこそごめんね。でもいつかは...」

 

時刻は夜の22時。

 

眠らない街、新宿歌舞伎町のホストクラブ。

 

店から出て行った女を笑顔で見送る男に、同僚が声をかける。

 

「すげぇな彗!今月も指名トップ、ぶっちぎりの売上一位じゃないか!」

 

「うん、ありがとう隼くん。ただ、そこまで言われると照れちゃうな。」

 

「にしても... あの女、どれだけ貢ぐんだよ。あんな豪華なカッコして、実は相当借金抱えてるってウワサだぜ?お前、破滅させるのは何人目だよ?」

 

「そうなのか!?それはひどい事をした...」

 

「にしてもよ、お前、その手袋絶対に外さないよな。本当に火傷でもしてんのか?」

 

「あぁ。いろいろあってな...」

 

黒いエナメルの手袋をニヤニヤと見つめる同僚の隼に、鬱陶しそうな一瞥をくれる彗。

 

「ごめんね。僕はもう上がることにするよ。」

「そうか!またな!」

 

「また明日な、歌舞伎町のエースさんよ!」

 

後ろめたそうに店を後にする彗を笑顔で見送る同僚たちの顔は、彗の姿が見えなくなると途端に歪み始めた。

 

「あいつ、調子乗ってるよな。売れてるからって。」

 

「彗の野郎が来てからオレの指名全部取られちまったよ。慶應卒のイケメンで、話術も何もかも完璧だ。おまけに身長まで高い。今じゃ歌舞伎町の大スターだ。けっ、面白くねぇ。」

 

彼が去った後の店内は、彗の悪口大会になっていた...

 


 


「ちっ、相変わらずゴミ虫みてぇな奴らだ。あのヘラヘラと擦り寄ってくる同僚たちも、メンヘラなブス女もな。ファック!」

 

店を出た彗はすぐさまジャケットの上から分厚いレインコートを被ると、フードでその麗しい顔を覆い隠す。

 

「ちっ、早く帰って清めねぇと...」

 

路地裏を足早にかける痩躯の口から、さも何かに急かされているような言葉が漏れる。

 

人目を避け、タバコの吸い殻やワンカップ酒の容器が散乱する、陰鬱で小便臭い路地裏を走り抜ける彗。やがて彼は一つの建物へと吸い込まれていく。

 

夜中でも圧倒的な存在感を放つ、黄色と黒の看板。そう。デブラ屋だ。

 

「はぁっ!はぁっ... クソッ... 気持ちわりぃ...」

 

店に入った彼は足早に厨房に駆け込むと手袋を乱雑に投げ捨てる。

 

蛇口を捻り、手を洗う。執拗に。執拗に。執拗に。その掌には火傷の跡などないどころか、純白の手からはすらりと長い指が伸びていた。

 

「穢れた手では、今回もどうせ上手くいかねぇ...」

 

己に言い聞かせるように繰り返しブツブツと何かを呟き、手を洗うのを終える。

 

そうして厨房の出口に向かって歩いては、再び蛇口まで駆け戻り、何かに憑かれたかのように手を洗う。

 

そんな動きを数回ほど繰り返したのち、深呼吸をする。

 

やがて意を決したかのように厨房の中央に鎮座しているテーブルの前に、神妙な面持ちで立つ彗。

 

彼の視線の向かう先には、巨大な豚の肉塊。

 

「すぅ... 今日こそ...」

 

数十秒ほど呼吸を整えたのち、彼は詠唱を呟き始めた。

 

「豚慢なる星の導きに従い、密辱の芽を花開かせん。豚怠は一日にして万識を濁らせ、牛練は万年にして阿頼耶識を清め祓う... はぁっ!」

 

ひとしきりの詠唱を終えた彼が、雄叫びと共に豚に掌底を撃ち込む。刹那、あれほどまでに瑞々しかった豚肉の塊は、たちまち真っ黒な煤と成り果てた。部屋には焦げ臭い腐臭が蔓延し、塊と化したソレは瞬く間に気化して消滅した。

 

「...............」

 

無表情のまましばらく硬直していた彗は、やがて忌々しげに唇を噛んだ。

 

「クソッ!またかよ!どうして、どうして上手くいかない!こんなに、こんなに毎日毎日毎日毎日修行しているのに!俺の思いは、どうして豚に届かない!届かない思いなんて、あのブス女と同じだ!」

 

唇から血が滴り落ちる。彼が再び顔を上げると、時計は23時30分を示していた。

 

「はぁ、そろそろか。」

 

憎々しげに呟くと、厨房の奥にある分厚い銀色の扉の鍵穴に鍵を刺す。

 

そして手をかける。

 

その取手を引き上げた瞬間...

 

「ALLLLLLLLLAAAHHHHHHH!!!!!」

 

この世のものとは思えないほどの絶叫が響き渡り、鮮血が飛んでくる。

 

それを、これまた人間離れした反射神経で躱した彗が扉の中へと歩みを進める。

 

そこは、血生臭い空間だった。8畳ほどの空間の中央には、皮を剥がれた豚の骸が逆さまに吊るされていた。そして最も異様なのが、呻き声を上げながら巨大な中華包丁をエレキギターのように持ち、滅茶苦茶に豚を斬り刻みつづけている男の存在である。

 

髪や髭は伸び放題で、さながら落武者のような風貌だ。その双眸には理性は宿らず、狂気のみが爛々と輝いている。

 

男に刻まれた豚の骸はすぐさま再生し、終わることがない。

 

「相変わらず生臭い空間だ... 残業鬼・GIRAGIRAだか知らないが、畜生ッ、どうしてこんなに鍛錬を積んでいる俺がダメで、こんな奴が...」

 

彗はビニール手袋を両手に嵌めると、凄まじい速度で床に落ちた肉塊を回収してゆく。途中振り下ろされる異形の男・GIRAGIRAの斬撃の悉くを回避しながらの足捌きには、動きに一切の無駄がない。

 

肉を回収し終えるとすぐに部屋を出て、扉を固く閉ざす彼。

 

時刻は23時40分。

 

「急がなくちゃあな。」

 

回収した肉片をスープに入れ、慣れた手つきでデブラを作り始める。

 

最初のロットを回転させるための準備が整ったタイミングで、開店の時間が訪れる。

 

店のシャッターを開ける直前になって、彼は中世の騎士のような甲冑を被る。

 

「さぁさぁ、眠らない街のデブラ屋の、開店でございます!」

 

号令と共に、客たちが次々とデブラ屋へと雪崩れ込んでくる。その中には、彗の同僚たちの姿もあった。

 

「ほーんと腹が立つよなぁあいつ。付き合い悪いし。」

 

「それな!何が歌舞伎町ナンバーワンだよ。傲慢さナンバーワンだな。」

 

「ギャハハ!いえてるわ!」

 

食券を買って並ぶ同僚二人は、彗の悪口に花を咲かせていた。

 

「好き放題言いやがって... 俺にとってあっちこそが表の顔。お前ら女の血吸うウジ虫以下のクリーチャーどもが...」

 

甲冑の中で呪詛を呟く彗の手元がブレた。丼を提供せんとするまさにそのタイミングで、丼を客席側に倒してしまったのだ。

 

「あっ...」

 

彼が気がついた時には、すでに丼は客席に座るちんまりとした老人の顔にかかっていた。

 

「も、申し訳ございませんッ!」

 

弾き出されるかのように厨房を出た彼は、甲冑の中で開いた口が塞がらなかった。

 

丼をぶちまけられたはずの老人には、汚れ一つついていなかった。まるで、彼の目の前に不可視のバリアでもあるかのように。

 

立ち尽くす彗の前に、老人はカッカッと笑うと、杖をコトンと床に突き立てる。

 

「ほっほ。いつも美味い肉を感謝よのう。」

 

その言葉を聞いて眉間に皺を寄せる彗。見えないはずの顔を見通したかのように老人は目を細めると、小声で囁いた。

 

「だが... お主の味ではないな?」

 

「ちっ...」

 

相手が客であることも忘れ、舌打ちが漏れていた。

 

「良い良い。知りたくてたまらないんじゃろう?お主が、豚慢なる星に認められるために、何が足りないのかを...」

 

彗は、掃除と新たに注文を受けることすらせず、しばらくその場に呆然と立ち尽くしていた...

 

〜〜〜

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残業鬼・GIRAGIRA

ハッテン場に行ってきた 〜煩悩の果てを目指して〜

レは、飢えていた。

餓ちて、急かされていた。

己が内を巡る煩悩の胎動に、沸る焦燥感に‼️

そう。この時オレ、禁欲40日目ほど。

 

春より社会人になったオレは、毎日の仕事に備えるために精液を溜めていた。一月以上は軽く。

 

オレが煩悩を力に転ずる奥義を会得していることは今更説明の必要もないだろう。

 


そんなこんなでオレは寝ても覚めてもバッキバキ、体中を駆け巡るリビドーの奔流のせいで、夜の2時に寝たくせに朝の5時に目覚めるような生活が常態化していた。

 

起きてしまえば、もう収まらない。

 

古今東西の胡乱なサイトを血眼でbuscar(探索)し、鼻息を荒くすること24/7

 

スライド式やステルス式、徐々にその姿を表していく朧げなるタイプなど、ブラウザに現れるさまざまな × を消すことにかけては、サバンナの野生動物が行う狩りレベルで無駄がなく洗練されていった。

 

そう、さながら獣の如き生活を送っていたのである。

 

獣は、当然飢えれば喰らう。

 

だが、人間というのは知性の生き物だ。

 

ここで衝動のままに喰らうなどという愚行は犯さない。そもそも、喰らいようがないのだが。

 

ここで射精してしまえば全てが水の泡。

 

賢者モードに堕すれば、すなわち夢の時間は終わりを告げる。

 

倦怠感がさざなみのように押し寄せて、EXHAUSTEDが軀を支配する。

 

チャージした精液無くして、GWを終えたあと2日しか休みの存在しない5月の大連勤を超えることなど夢のまたまた夢物語。

 

だが、喰らいたいのだ。

 

知性と蛮性、その天秤は、ゆっくりと、だが確実に蛮性に傾きかけていた。

 

そんな中、ある情報が飛び込んでくる。

 

そう、ハッテン場だ。

 

オレのTLではなぜかホモセの映像や、裸踊りなどが日常的に流れてくるのだけど、そんな中よくリツイートされているハッテン場の存在をFFから告げられた。

 

普段なんとなく適当に見過ごしていたが、店の所在地を確かめて驚愕。

 

なんと、新天地(学校を卒業して以来、オレはあの豚辱會の本拠地でもある横浜に一人暮らしをしている)のすぐ近くではないか‼️

 

興味を惹かれたオレはすぐさま公式サイトやTwitterなど、あらゆる情報を血眼で漁った。

 

だが、公式サイトに記されている情報はあまりにも簡潔かつ断片的で、真理に至るものは何一つ存在しなかった。

 

そう、新参のことなどはなから考慮していないのだ‼️

 

神と煩悩はこう告げる。行け。そして確かめろと。己の目で見て、体験したもの以上に信頼できる事は存在しない。

 

だが、一つ問題があった。金である。

 

基本エロい店というのはそこそこ金がかかる。

 

だが、その時のオレは初任給が出ていないため金欠の限りで、規格外のキュウリ(10円)を1日の食事としているような有様であった。

 

流石にこういうえっちな店は1万は必要だろ... と思っていたオレに、驚愕の事実が飛び込んでくる。

 

なんと、料金1300円。

 

安ッッッッッッッッ‼️‼️‼️💰

 

おいおいマジかよ。0を1つ見落としているんじゃあないか❓

 

擦り切れるほど目を擦るも、その数字は変わらない。真実(TRUTH)だ、行くしかない‼️

もう覚悟は決まっていた。明日行く。と。

余計な予習はノイズだ。この身一つ体当たり。

オレは今、子ライオンとなって、己の意思で崖から飛び降りた‼️


うきうきして起床すること6時。防音性の低い社宅の向こうから、朝の喧騒が聞こえてきやがる。GWも終わりだってのに、ムラムラのせいで早朝に早々起床。

 

晴れやかな気分のまま散歩に出ること数分、あれだけ決意に満ちていたオレの心には不安な雲がかかり始めていた。

 

そう、何しろ今度の戦場では、オレは客じゃない。

 

これまで行ってきた違法マッサージ屋、ホモ風俗、飛田新地。その全てにおいてオレは客であった。料金を対価に、サービスを受けることが確約されている立場。

 

だが今回は違う。あくまで店はただ場所を提供しているだけであり、相手が良いと思わない限り何も面白いことは起こらない‼️

 

そう、これまでとは全くと言っていいほど次元が違うのだ。何一つ、オレには確約されていない。

 

思えばオレは、別に何かモテるような要素は何一つ持っていない。淡麗なるスタイル、精悍なフェイス王道のものは勿論、一部に需要があるらしい(迫真相撲部の肉丸のような)グラマラスでキューティーな脂肪など、マニアックでニッチな武器を蓄えているわけでもない。

 

一晩たった冷静な頭で考えれば、相手など一人も見つからずにハッテン場で1人立ち尽くすビジョンしか見えてこない。

 

だが、その不安すら楽しんでやるのが、粋ってものだろうが。

 

未知の恐怖は体験でのみ祓われる。

 

午前は散歩ののち銭湯で体を清め、夜の7時ぐらいについに参戦。

 

肝心なところと駅構内でガバガバなことに定評のあるGoogleマップくんのお導きに従うこと30分ほど。示された目的地にはそれらしきものは何も存在しない。

 

まさか、本当は存在しないとか❓あたりは普通に飲み屋街で人が当たり前のように行き来する中、不自然にキョロキョロしたり、行ったり来たりしているオレ。そんなこんなで迷っていること5分ほど。ついにそれらしきゲートを見つける。

 

路地裏の小汚い雑居ビルの2.3階などにあるカドショへ続く階段に酷似した雰囲気の、小さな銀の扉がそこにはあった。幅は非常に狭く、人が2人通るので精一杯くらい。分厚そうな銀のゲートには、消えかかった薄い文字でその店の名前が刻まれていた。

 

間違いない‼️確信を掴んだオレだが、己の弱さが入店に二の足を踏ませる。

 

流石に、少しばかりビビっていた。

 

その時、路肩に車が停車したかと思うと、40代くらいのおっさん二人組が降りてきた。

 

彼らは扉の前でオドオドしているオレを見るとニヤリと笑い、

 

「なんだァ... ビビってるのかぁ...?」

 

と言い残し、ネットリとした一瞥をくれると建物へと入っていった。

 

あたりは違和感のないただの飲み屋街だというのに、えもいわれぬ非日常感だった。

 

ためらってはいられない。

 

扉を開けると、真っ直ぐに階段が伸びていた。

 

階段の床及び両方の壁面は漆のような黒で塗られ、ぬらりぬらりと妖しく天井から降り注ぐ蛍光灯の光を反射している。

 

手すりは真紅で、さながら高級な会員制クラブのような佇まいである。

 

階段を15段ほど登ると、再び扉。

 

もはや、完全に異世界だった‼️

 

扉の前にはホモ向けの、イカニモなポスターや貼り紙が所狭しと貼られていて、ここが紛うこと無き異界であることを告げる。

 

目の前に佇む、黒い壁はポータルだ。そのポータルを開く決意を込めて、入店‼️

 


デレレレレン‼️

入ってそうそう面食らった。激しめのEDMがなかなか大層な音量でかかっていた。暗めの照明と、真紅と蒼の明かり。雰囲気を一言で表現するなら、スターウォーズの世界だ。またはMCバトルの会場といっても違和感ないかもしれない。

 

すぐ正面には宝くじ売り場のような受付があった。

受付の人は、手元しか見えないが(エロい店特有のあの受付である)、声が妙にか弱く震えている。

 

まさか、掘られているのか...❓

 

そのような事は、よもやないだろう...

 

受付を済ませ、ひかるリストバンドを取って装着。

ここではどうやらウケとタチでつける色が異なるらしい。

 

迷った末に、双刀(リバ)を示すバングルを装着。どうせ来たのだから、どちらかしか体験しないのは勿体無い。

 

と考えたのだが、より相手を見つけやすくするために最初はウケ、しばらく堪能したうちはタチにチェンジしようと思い、真紅のバングルに付け替えた。

 

運動部の部室にあるようなチャチなロッカールームで全裸になる。

 

シャワーを浴びるために階段を登って、衝撃。

 

相変わらず煩いEDMくんの音をかき消すように、アォォォォォォオオオン‼️アァァァァン❗️

 

という、甲高い矯正が聞こえてきた。

満月の夜の狼⁉️

 

淫夢の、それもサムソン系の動画でしか聞いたことのないような声が、リアルとしてオレの鼓膜を震わせた。

 

もう引き返せないよなぁ⁉️

 

その矯正がオレを奮い立たせる。

 

覚悟を決めてシャワーを浴びると、その喘ぎ声の震源地へと足を向ける。

 

その光景は、異様だった。

 

薄暗い学校の廊下のような通路メインの空間が広がっており、そこではたくさんの全裸の男たちがちちくりあったりしながら闊歩している。

 

真っ先に見つけたメタリックな部屋なんかは、拘束具がデカデカと鎮座した空間に野郎共が腕を組んだり神妙な面をしたりしながら5人ほど待機していた。

 

その様子はさながらバトル漫画などで強キャラたちが待ち構えている構図だった。

 

そんな伏魔殿を歩く事3分ほど。

 

途中、道ゆく男たちからネットリとした視線を向けられたり、ニヤリと微笑みかけられる感覚は、22年生きてきて初めてのものだった。

 

一通り全体を見終わったオレはこんなことを思っていた。

 

(相手、本当に見つかるのかこれ⁉️)

 

ここで何もせず帰れば金の無駄だ。この後、こちらからアプローチをかけよう。

 

一旦深呼吸をして全集中するために、隅にあるベンチに座り気を整えていると、太ももにいやらしい感触がゾワリと這い回るではないか‼️

 

さっき見た時隣に人はいなかったので、オレのことをつけてきていたのだろう。

 

攻めの構えに転じようといたら、まさかの向こうからのアプローチ❗️

 

一体どんなやつなんだ⁉️チラリと横を向いて、ご尊顔を拝見。

 

そこには、ジョジョに出てくるワムウそっくりの顔が濃くて、屈強な大男がいた。

 

これは熱心なお誘いじゃないか。乗るぜ。

 

そのまま拒絶の意思がないことを、言葉無くして無抵抗の構えでもって語る。

 

這わせてくる手の動きはエスカレーションの一途を辿り、吐息が聞こえる距離にまで密着してくる。

 

ハァ... ハァ...

 

と。熱を帯びた呼吸がオレの鼓膜に纏わりつく。

 

こいつ、”興奮”してやがるッ❗️

 

示し合わせるまでもなく、2人スゥッと立ち上がり、そのままネットリとオレのケツを触りながら、ワムウのような男と廊下へ。

 

そのまま空き部屋にもつれ込むように突入すると、立ったまま前戯が幕を開けた。

 

ちなみに空き部屋はチャチな布団が敷かれている狭い空間であり、横にはティッシュとローションが置いてある。ヤるためだけに存在しています。とでもいいたげなこの部屋からは、昆虫の体に対して抱くような機能美とある種の潔さを感じずにはいられなかった。

 

男はオレを抱き抱えるようにすると、いやらしくケツを撫でたり、耳を舐めたり、乳首を弄ったりしてくる。

 

その間も男の吐息はますます荒くなり、どうやらガチでオレに対して興奮しているらしいことが感じ取れる。

 

(のっぴきならないことになってやがるぜ。)

 

ならばオレも、全力でこたえてやるが定めよ❗️

 

オレも男と同じように前戯をすると、こちらから積極的にフェラでもしてやることに決めた。

 

全力には、全力をぶつけ返さなくては失礼というものだ。

 

布団に跪き、男の剛直を口に含む。

 

デブラを一気喰いした時にも匹敵する圧迫感を与えてくるその肉棒の太さは並々ならない。

 

まだいかなる刺激も与えていないというのに既にバッキバキの魔羅からは、この戯れが決して偽物などではないことがひしひしと感じ取れた。

 

さて、ここからは一気に加速する。

 

男のことは男の方がよく知っている。

 

故に、どこを舐められると気持ちいいのかも手に、いや、口に取るようにわかる。

 

亀頭や裏筋、カリなどを、全てを見透かすストラテジーに基づいて舐めていると、もともとデカかった魔羅はさらに膨張。定型外で追加料金がかかりそうなくらいデカくなると、オレの頭を両手で抑え、アオンアオンと啼き始めた。

 

もちろん、ここで射精させてやるつもりは毛頭ない。こんなものは所詮プレリュードにすぎない。

 

悪魔的なオレ様はここでフェラをストップ。

 

後手番メタトロンや将棋の棒銀くらい鉄板かつど定番の、寸止めの型だ。

 

男は

「もう待ちきれないよ...」と乱れた呼吸で話したかと思うと、オレを布団に押し倒した。

 

さぁ、いよいよ始まりやがるな❗️

オレはハッテン場にこそ来ているが、ノンケである。エッチな絵やAVを見て興奮する。

 

故に、今のこの状況は性的には全く興奮していなかった❗️だからこそ、頭の中では作戦会議が開かれるだけの余裕があった。

 

せっかくの機会だ。いかなる仕草が最も相手を興奮させられるか❓

 

煩悩に突き動かされている相手と、冷静沈着なオレ。

 

理性と野性の対立構造が、布団の上で克明に描き出されていた。

 

エロに関しては東大レベルに冴え渡るオレの脳内模擬国連が導き出したソリューションに基づいて、脚を閉じてやる。こうした方が興奮するはずであるという確信は99%。

見事的中したのか、男は、

「もったいぶって...」

と呟き、オレの足をやや荒々しく開闢する。

 

この時開帳されたケツ穴はすでに処女ではなかったが、処女っぽく振る舞う。

 

それこそが、このラウンドにおけるオレのタクティクスだからだ。

 

ローションを塗ったくった男の魔羅がオレのケツ穴に侵入†(EROSION)†する。ローションだけに。

 

正常位での激しい情事が幕を開けた。

 

ガンガンと遠慮なく杭打ちしてくるもので、ケツの奥がやや痛い。

 

(こいつはマズイぜ)

 

と思っていた頃、体勢はいわゆる種付けプレスのようなものへと変化した。

 

男が手を絡ませできたので、恋人繋ぎで対応。

 

正直、構図だけで言えばめちゃくちゃエロい。

オレは意識だけを肉体から切り離すと、そのままアストラル体として凝固させた意識を天井にまで上昇。第三者目線で俯瞰するように構えると、勝手に美少女と汚っさんに置き換えて観察した。

 

そうするとだんだん興奮してくるではないか❗️

 

意識を肉体から切り離し、五感を離れて任意の対象に注意を向ける。

 

過酷な波羅蜜を経て初めて習得できる高等技術だが、青春時代を淫夢で抜けることや、糞喰男を視聴しながら平然と飯を食えることがカッコよく、ファンキーであるという珍奇な文化圏にどっぷりで過ごしたオレには朝飯前であった。

 

「イキそう...」

 

男がそう情けない声を漏らす。終焉の刻は近づいているようだ。

 

ケツをリズム良く締めてグイグイと圧迫してやること3分ほど。男は盛大に果てた。

 

まだ息の荒い男は魔羅をケツから引き抜くと、

「最高だったよ...」

と恍惚気味で語りかける。そのまま後始末を終えると、2人してヤリ部屋を後にした。

 

第一ラウンドを終えたオレは、シャワーを浴びたのちに再び相手を探し徘徊する。

 

次の相手はすぐに見つかった。

 

部屋を出た時から、やたらオレに熱っぽい視線を送ってきていた50代ほどのおじさんである。

 

太っていて、かつハゲかかっているそのおじさんは、言い方は失礼だがエロ漫画に出てくるような竿役と言った感じであった。

 

悪かねぇぜ。次のラウンドへと進もう。

 

そう思っていた矢先、おじさんはオレの体に指を這わせてくる。

99%脈アリだな。

ここでも同じく無抵抗の構えを取り、合意を示す。

そして再びヤリ部屋へ...

結論から言うと、このおじさんは、非常にねっとりしていた。

 

さっきの男がパワーファイターだとするのなら、この人はコテコテのテクニカルファイターだ。

 

前戯の手つきからしてネチネチしている。先ほどの男のような急かす感じは一切なく、執拗なまでに焦らしを交えたフェザータッチ。

 

こいつも本気だぜ‼️

 

オレは先ほどの男にしたように全力でもって返礼するが、このおじさんは全身が毛むくじゃらでやや臭かった。

 

まぁ、この空間においてはそんなもの気にする方が野暮ってものだ。

 

前回の2倍ほどの時間がかかった前戯が終わると、本番が始まる。

 

おじさんはかけていた眼鏡を外すと、ふぅと深呼吸。ビーストモード突入だ。

 

その気迫の変化ぶりが間近で感じられる。

 

オレをバックの体勢にすると、いきなり挿入...

とはいかなかった。指を数本入れるとやたらねちっこく掻き回してくる。

 

退屈なプレリュードだった。

 

早くその幕を下ろしてくれ。

 

しばらくしたのち、

随分と入るなぁ... いやらしいねぇ...

と言っていたのは少し面白かったが。

 

やがて本番が始まっても、底溜まりから這い出した触手の如きしつこさは健在。言葉責めが苛烈で、時折ケツをピシャリと叩いてくる。

 

長めのコントロールゲームを好む相手に対しては、アグロの速攻戦略でそのペースを奪いたくなるものだ。

 

 

「「さぁ行くぜ‼️

オレとお前の勝負だ❗️」」

 

いよいよこちらもフルスロットルで本気を出す。全力で締め上げてやると、

「随分締まりがいいねぇ...」だなんてのたまいやがる。

 

呼吸が途端に乱れ、やつの前立腺のトルクは急上昇。

先ほどとは違ったピストンはもはや侵略。

 

おまけに魔羅がギャグみたいにデカいので、ケツが悲鳴をあげている。

 

(まずいぜ... この調子だともってあと数分... 早いこと決着をつけないといけないな...)

 

これが漫画なら、1コマごとにオレとおじさんが交互に移されていただろう。かくのごとき抜き差しならないデッドヒートの末、エロスの女神はこちらに微笑んだ。

 

「出そう...」

 

と言ってきたのだ。

 

勝利を確信したオレに、衝撃的なセリフが飛び込んでくる。

 

「かけていい...?」

 

懇願してくるようなセリフだった。これもまた、エロ漫画でしか聞いたことがない❗️

 

どうして拒否する必要があるだろうか。いや、ない。

 

okなことを伝えると、おじさんは魔羅を引き抜いた。漁船でマグロの一本釣りでもするかのような勢いの良さだった。

 

そして見せつけるように5回ほどシゴいた刹那、白濁が飛び出す。

 

(こいつ、顔にかけやがった‼️)

 

おいおい、エロ漫画じゃあないんだぜ。

おじさんは恍惚として、

「ありがとう...」

 

と言ってティッシュで拭いてくる。

 

射精してもなお治らない活火山。その精力は是非とも見習いたいものだ。後片付けをしながらもねちっこいトークが展開。

 

ようやく第二ラウンドが終わりシャワーを浴びに行くオレだが、伏魔殿から矢のように降り注ぐいやらしい視線は、まるで東南アジアの戦場における銃弾と錯覚するほどあちこちから降り注ぐ。

 

熱情的な視線で蜂の巣にされるなんて、とんでもないことだ。

 

いいぜ、全員かかってこいよ。

 

この後オレは4人とやるのだが、実はまだ目的の半分しか果たされていない。

 

そう、まだオレが掘ってねぇよ‼️

 

相次ぐバトルにより、当初は萎え気味だった魔羅も完全形態。

 

バングルの色を、”タチ”を示すに付け替える。

 

暗闇で蒼が輝く。

正義のフォースの逆転の時だ。

 

今度は餓狼のように廊下を歩いていると、またまた相手はすぐ見つかった。

 

今度はロールが反転する。

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1人のおじさんにロックオン‼️📷

 

こちらからタッチを敢行。そのまま部屋に入ると、完璧な前戯が決行される。動きは先ほどの連戦で相手がしてきたものを完全にトレース。身体感覚の模倣のはやさにかけては自信がある。

 

ここでも脳内で会議が行われ、光のような速さでストラテジーが演算されてゆく👓。

 

肩に、首筋に、耳元に。

 

一点の無駄のなきよう攻めゆくと、こちらの魔羅もギンギンだ。

 

たっぷり焦らしてローションと指でケツ穴をほぐしてやると、いよいよ挿入。アナルに優しくキッスをするように亀頭でご挨拶。そのままゆっくりと侵略を開始する。

 

当然のことだが、膣より締め付けが苛烈で気持ちいい。何より、圧迫感の違いは圧倒的だ。ゆるゆるの穴にズボズボするのではなく、ゴリゴリとした掘削感。分厚い肉壁は、ドリルの侵略を異なる極同士が接近した磁石のように阻んでくる。

 

いいぜ、これくらい強くないと面白くねェ❗️

 

「やばいぜ... 普通に気持ちいいだろうが❗️」

 

だが困った点が一つあった。射精してはいけないのである❗️

 

禁欲学派にとって、射精は溜め込んだ力を失う行為。実は明日から会社で8連勤が待っているため、ここで出すことは許されない。

 

精液の力なくしてこの荒業を耐えることは想像がつかない。もし出して仕舞えば、3日目あたりでダウンだろう。

 

かといって真剣勝負の場で射精しないで行為を終えるだなんて、無礼千万な行為である。

 

大逆を自覚しつつも、ここはイッたふりで終わらせるしかない。

 

これまた完璧なトレスで射精が近いことを告げる。実際、射精しそうだった。蛇口を前回にまで捻り、出口を指で塞いだ水道のように暴れる精子たち。

 

機械にはあまり詳しくないので間違っていることを言っているかもしれないが、精液にはMacBook一台分くらいの情報が詰まっているらしい。

 

そんなものがオレの全身を駆け巡っているのだから、思考が明晰になるのは当然の理だ。

 

サスペンスドラマの犯人並の周到さで、《フェイク・絶頂》を演じ切る。

 

時折男のケツをピシャリとしばいて、喝を入れる。アォンと嘶き、締め付けが加速する。

 

陶酔するような侵略感と相待って、気分はさながら暴れ馬を従えるアレクサンドロスだ。

 

フィニッシュ感が高まると、そのままイッたふりで事を終える。決して、決してバレてはいけない。

 

さて、そろそろ帰ろうか... と思ったが、オレは貪欲だった。

結局タチを示す蒼のバングルをつけたまま、再び廊下へと繰り出した。

こうして酒池肉林の宴を満喫したオレは、大満足で扉をあげて外に出る。

 

《この門を潜るもの、一切の理性を捨てよ。》

 

かくのごとき門をあけて、オレは日常へと戻る。

当たり前だが、そこでは人が慌ただしく行き来して、いやらしい視線をむけてくるものなど誰もいない。

ごく普通の日常。しかし、一体どちらが非日常だというのか⁉️

そんなことは、オレにはまだまだ判別しかねない...

†神豚頂教デブラヤーナ† 2店目 前編

ここは、とある街に存在するデブラ屋。

今日も今日とて、新たな客が迷い込む...

 


「ほぅ... 立地はまぁまぁ、といったところと言えましょうか。と、とはいえですね!ラーメン屋というのはまず立地でその価値を大きく変動させるわけでありまして...」

 

偉そうに1人、虚空に向かってブツブツと講釈を垂れるのは、ラーメンブロガーの武比絞男(ぶひ しぼお) である。髪はてかてかと脂ぎり、ところどころウェットなフケがギュチィィッと湿り気を帯びて付着している。

ずんぐりむっくりの肥満気味な寸胴体型に、覇気のない中学生のような顔。おまけに猫背が、もともと低い身長をさらに低く見せ、彼のうだつの上がらない風貌に拍車をかけている。

 

服は何日間洗っていないのだろうか。さながら小学生がランドセルの奥底に仕舞い込んだまま忘却されたプリント並にシワシワである。

 

そんな彼が、もはや小声とは呼べないほどの声量でうわ言のように何かをぶつぶつと呟いていたところで、決して浮くことなどない。

 

その証拠に、彼が列の最後尾に加わったところで、誰も彼の様子など気にも留めない。

 

彼らは皆挑戦者。己を究め、豚と対峙しにきたのだ。故に、奇天烈な男が1人紛れ込んだとて、何の問題があろうか。

 

「ま、ま、全くですねぇ、貴重な、神にも等しいお客様である私たちをこんなに乱雑に並ばせているなんて、て、店主は何を考えているんでしょうかぜひ小1時間詰問したいところですねぇ... フヒッw!」

 

俯いたままボソボソと呟いていると、いよいよ彼の入店の番がやってきた。

店に並んでいた人数を鑑みると、随分と早く順番が回ってきた。

彼が店内に足を踏み入れた刹那、強烈という言葉では片付けられないほどの悪臭が鼻をついた。

もしニンニク人間というものがこの世に存在するのなら、それが孤独死した現場の匂いはこうなるのであろうか。そんな匂いである。

厨房の奥には、まるで屠殺場のように巨大な豚の骸が皮を剥がれて吊るされていた。

驚く間も無く、彼の足元を全長30cmはあろうかという、巨大なムカデが走り抜けた。

常連にとっては安心感のあるお出迎えだが、彼にとっては無礼な洗礼にうつったらしい。

嗚呼、文化の違いが起こす哀しきすれ違いかな。

「う、うわ、とても汚いですねぇ!一体こんな店に、まともな料理を提供するという、おもてなしをするという気概が感じられますでしょうか。これは流石の小生と雖も看過できないといいますか。この実情を暴露したらきっと全国600万の同志た...」

瞬間、彼は開いた口が塞がらなかった。

まぁ、物理的にも塞がらなかったのだが。

「...囀るな」

口蓋を物騒で刺々しいマスクで覆った常連の男が、箸を絞男の口に突っ込んで、低い声で威嚇した。

困惑で見開かれた彼の目には、常連の男ではなく店主の大男。身長は目測でも2mは超えているであろう。その上、プロレスラーかと見紛うほどの体格。

全身が毛むくじゃらで、肩まで無造作に伸びた髪に隠された顔からは、ギョロリと隻眼が覗いていた。

だが、絞男の視線はすぐに店主の隣の男に注がれることになった。

その男は店主とは対照的に、燕尾服に身を包んだすらりとした細身で、頭髪はジェルでオールバックに固められていた。その右手には銀色のタクトが握られており、蛍光灯の光を浴びて妖しい輝きを放っていた。

そう。かねてより客の回転率が悪いことに悩んでいた店主が、卓越した技能を持つ指揮者である彼を音楽の都、ウィーンより招聘していたのだ。

オーケストラの会場から突然紛れ込んできたかのようなその風貌は、小汚いを超えて穢らわしい店内とは似ても似つかない様子であった。まるで合成写真かのような違和感にも関わらず、客たちは皆誰もその男の存在を気にも留めない。

彼がタクトを妖艶に一振りするや否や、卓に座っている常連たちが一斉に麺を啜り始めた。

ジュルルルッ! ギュパッ! ズベチョア!!

彼らが麺を啜る音のシンフォニーが、狭い店内に汚らしく木霊する。

シュッ!

指揮者風の男がタクトを頭上で止めると、今度は卓の右半分に座っている男たちが麺を啜るのをピタッとやめた。

その様子に呆気に取られていた絞男は、もうとっくに常連の男からの拘束はとけているにも関わらず呆然と立ち尽くしていた。食券販売機の前で。

「な、な、一体なんなんですかねぇこれ!流石に常識というものを知らなくはありませんか、先ほどのあなた!」

常連の男に対し愚痴をぶつぶつと吐き出しているその時、指揮者風の男が彼の方を一瞥した。

ナイフのような鋭い切長の目が、愚鈍なる新参客たる彼に突き刺さる。

「プレスティッシモ。速くしろ。私は乱れたロットと、美しくないものを見ると虫酸が走る。」

指揮者風の男から、冷酷な一言が放たれる。それを受けてもなおあたふたとしている絞男に、後ろで並んでいた客がついに痺れを切らして肘打ちをする。

「し、失礼ですねぇ!なんなんですかあなたは!」

「馬鹿野郎、食券を買え、はやく!」

ようやく事を飲み込んだ絞男は、パニックに陥り咄嗟に、”大ラーメン”と書かれたボタンを押してしまった。

それと同時に、逃げ込むように開いた席へと滑り込む。そのテーブルはあまりにもヌルヌルだったので、すかさず絞男は雑巾で卓上を拭こうとした... のだが、卓上に置かれている雑巾もまた、油と一体化している有様であったため、またぶつぶつと何かを唱え始めた。

「リテヌート。黙れ。」

指揮者風の男にまたもや制された彼は、未練タラタラと言った様子で食券をカウンターにあげる。

「アッチェレランド」

「リタルダント」

「ヴィヴァーチェ

指揮者風の男が次々に指揮を出し、タクトを捌く。その度に男たちは箸を止めたり、かと思えば何かに急かされているかのように麺を掻き込み始めたりを繰り返す。

そうして3分も経たずに、彼以外の全員の客が一斉に食べ終わり、一斉に席を立って退店した。

なんというロット捌きであろうか。

そして、店主の男は全長1mはゆうにあろうかという巨大な中華包丁を使い、ひたすらに黙々と忍辱や豚を刻んでいる。

そして店主の男は、いまだにブツクサと何かを呟き続ける絞男に話しかけた。

それは低く、しわがれた、地獄の底から響き渡るような声だった。

「...忍辱は。」

神豚調教†デブラヤーナ† 1店目

神豚頂教デブラヤーナ

 


とある下町でひっそりと営業しているという、知る人ぞ知るラーメン屋。

黄色くくすんだ垂れ幕には、力強い黒文字で「デブラ」とだけ書かれている。

その色の組み合わせはまさに危険標識や虎の如き存在感を放ち、街の中でも異彩を放っていた。

そんなデブラ屋に、一際珍しい客がやってこようとしていた。

「ブロロロロロロ...」

生活感漂う街の雰囲気には、およそにつかわしくない黒光りするリムジンが一台。

速度こそ控えめだが、さながら公道のことをレッドカーペットなのだと思っていそうなほどの威風堂々とした走行である。

その存在感に、周りの車たちは誰に命令されるまでもなく次々に道を譲ってゆく。

やがて、リムジンはデブラ屋の前の道路で停車した。

小汚い構えの店と、光沢を放つ車体とのギャップが凄まじい。

まさに月とスッポン、レッドブルと魔剤とでもいった様子だ。

やがて運転席と助手席の扉がそれぞれ開くと、びしっと漆黒のスーツを着込み、サングラスをかけた男が2人降りてきた。アンドロイドかのように淡々と、それでいながらも洗練された動作と、すらっとした長身から放たれる荘厳な雰囲気は、逃走中に出てくるハンターを彷彿とさせる。

彼らはロール状に巻かれた赤いカーペットをトランクより取り出すと、そのままデブラ屋の店内に向かってスルスルと地面に敷いてゆく。

そして、彼らは無言のまま後部座席のドアを開く。

そこから出てきたのは、これまた黒い礼装に身を包んだ少年だった。

年は11、2歳ほどだろうか。

まだあどけなさが残る顔立ちではあるが、気品を感じさせる年齢不相応な佇まいと表情からは、育ちの良さがひしひしと感じ取れる。

「到着でございます。坊ちゃま」

「どうぞこちらへ」

黒服の男たちは恭しい態度を取ると、まるで執事のように少年を先導する。

少年はその言葉に従い、デブラ屋の中へと入っていった。

「ふぅ……退屈したぞ。それにしても、ここは豚小屋か何かか?」

店の中に入ると、少年は不躾にも呆れたような声を上げた。

そこは確かにラーメン屋であったのだが、壁や床一面がギトギトの油で汚らしく覆われていた。その上剥き出しの厨房の内部には、巨大な豚の骸が皮を剥がれた状態で吊るされており、お世辞にも衛生的とは言い難かった。血生臭いその光景は、まるで未開の部族が広場で開催する定期市のようであった。

不敬なる来訪者の存在を認めると、店内中央の厨房に鎮座する男がギョロリと目を向けた。

身長2mはあろうかという大男は、今まさに鍋の中に麺を投入しようとしているところだった。

この男こそが、この街のデブラ屋の店主である。

その風貌たるやまさに悪鬼羅刹といったところで、全身は毛むくじゃら、伸び放題の髪からは、見る者を震え上がらせるようなギョロリとした眼光が覗いている。

その迫力にも、少年は一切怯む様子を見せない。それどころか、まるで興味がないとばかりに鼻を鳴らす始末である。

「フン! なんだお前らは?僕は社会勉強で愚民どものランチを食べにきたのだが?」

その言葉に、それまではひたすら己の前に鎮座する丼にがっついていた男たちが爆笑する。

「ブハッハハハハ!! おいおい、坊ちゃんよお!」

「こんな臭え店にランチなんかあるわけねえだろぉ!?あるのは闘争のみだ! 寝ぼけてんのか!?」

 


モヒカン頭や坊主頭、スパイクのついた刺々しいブレスレットなどをつけた男たちがゲラゲラと笑うの対し、少年は眉間にシワを寄せ不快感を露わにした。

「おい、愚民ども。この店では客に対してそんな態度でいいのか?僕にかかればこんな汚らしい豚小屋、今日中にでも潰してやってもいいのだぞ?」

少年の放つ言葉に、男たちはなおも

笑う。

「ブハハハハ!潰すだってぇ!?やれるもんならやってみろよぉ!!」

「こいつは傑作だ!あぁおもしれぇ!」

男たちのうちの1人が、笑いのあまり口から咀嚼中のギュチッとした黄緑色の油を吐き出した。それが偶然にも、少年の絹のようにきめ細かな額に付着した。その瞬間、少年はピクリと眉を動かした。

「おいおいおい!噴飯ものすぎて、飯ふいちまったぜ!」

「マジかよ!ってガキに思いっきりかかってるじゃねぇか!とっととお家に帰ってママのおっぱいでも吸ってるんだな!」

「その後はアンパンマンでも見て寝てろって... いや、この状況ならフンパンマンだな!つまり噴飯モノってこった!」

そう言って再び大爆笑をする男たちを尻目に、少年は顔を拭うことなく静かに怒りを溜め込んでいた。そして、その小さな拳をギュッと握りしめると、ゆっくりと口を開き、声高々に宣言した。

「よかろう。そこまで言うのなら、貴様らの望み通りここで消し炭に変えてやる」

少年の言葉を合図にするかのように、

それまで沈黙を貫いていた店主が動き出した。200kgほどはありそうな巨躯からは想像もできぬほどの俊敏さで彼は火を止めると、おもむろに自身の身長よりも大ぶりな中華包丁を取り出した。それを逆手に握ると、目にも留まらぬ速さで突きつける。

一瞬にして緊迫した雰囲気に包まれる店内。油まみれで腐った換気扇が掻き立てる、不安を煽るような鈍い回転音のみが店内が響く。

しかし、そんな中にあって少年は依然として落ち着き払っていた。まるで、この程度の脅しなど全てハッタリだとでも言わんばかりの余裕綽々な態度。

それは、強者にのみ許された態度であった。

「ほう、僕を殺すのか?」

「……」

店主は答えない。ただ黙々と中華包丁を突きつけるのみだ。

そんな彼に対し、少年は尚も挑発的な態度を崩さない。

「ふん、貴様のような三流以下の料理人風情が、僕に手を出せるはずもないだろう。何せ僕は豚辱コンツェルンの御曹司、夜才牛斗だからな。」

その名が宣告された刹那、男たちの表情に驚嘆の色が張り付く。

「と、豚辱コンツェルンだとぉ!?」

「まさか、この街一体を全て支配しているという、あの!?」

男たちは口々に驚きの声を発すると、一様に唾を飲み込んだ。

それも無理はない話である。何しろ相手は一企業とはいえ、小国一つにも匹敵する勢力を誇る巨大組織の御曹司なのだ。

その経済力は、日本の半分を支配しているとも言われている。

そんな中、店主の男のみは眉一つ動かすことなく、吊るされた豚の骸を淡々と刻み続けていた。

やがて、男は徐に口を開くと、唸るように言葉を発した。それはまるで、獄卒が発するような恐ろしい、しわがれた声だった。

「……汝の挑戦を認める。忍辱(ニンニク)は。」

その声色には一切の感情が感じられない。それでもなお滲み出す殺気に、男たちは思わず身震いした。今この瞬間、箸を動かしているものは誰1人として存在していなかった。

 


静寂の中、カサササッ と、30cmほどの巨大な多足類が厨房の床を這う音が走り抜ける。

それはさながら、時代劇や西部劇において、両雄が対峙する際に吹き荒ぶ一筋の風が如く。

「なっ……!なんだと……?」

先に静寂を破ったのは牛斗だった。

店主の発言に、動揺を隠しきれないという様子で唾を飲む。

無理もないことだ。

己の名を聞いて、態度を変えぬ人間というものを彼はこれまでの人生で見たことがなかった。

その身分を知れば、皆が恐れ慄いたり、全力で媚びを売ってきたりものだ。

だからこそ、彼には目の前の男の態度が全くもって理解できなかったのだ。理解の範疇というものを超えていたのだ。

生まれてから何一つ不自由や恐れといったものを知らない彼が抱いた、初めての畏怖だった。

「...忍辱(ニンニク)は。」

店主は再び同じ言葉を呟いた。その表情には微塵の変化もない。

「お、おい... まずいって...」

「あぁ、3秒以内に詠唱を開始し、最初の言の葉を紡がなかったら、俺らもろとも殺されても文句はいえねぇ...!」

店内で男たちが不穏に騒つく。

そんな様子に、牛斗は思わず一歩後ずさった。

(こいつ、正気か……?いや、気狂いに違いない!でなければ僕の名を聞いても顔色ひとつ変えないはずがない!)

牛斗は恐ろしさのあまり声を発することができなかった。そもそも、発することができたとしてもどのような回答が適切かもわからなかった。

店主の額に、大蛇が如き太い血管がビキリと走り抜けるのを認めた黒服が、すかさず口を開く。

「ヤサイアブラニンニクで」

「御意...」

すると、それを聞いた店主は低く呟くと共に、手に持った中華包丁を一振り。

そのまま存在感のある背中を客席に向けると再び調理へと戻っていった。

一方、その言葉を聞いた牛斗は混乱していた。

脳内に渦巻く無数の疑問符を整理しようと試みるも、未だ答えは出ないままだ。

「くっ……!」

牛斗は苦虫を噛み潰したような表情をすると黒服に連れられて、空いている席へと着席する。その後、彼らは一言も発する事なく、ただただ麺が運ばれてゆくのを待った。もはや、誰1人として店内で声を発しているものはいなかった。

客席からは決して見えることはなかったが、店主の男の口角は僅かに上がっていた。

 

◇◆◇

 

それから数分後、ようやく着丼の刻が訪れた。

ラーメンが到着するにしては、いささか注文の時間を鑑みた場合遅い時間ではあったが、店に入る前から空腹状態だった少年にとってはむしろ好都合であった。

少年と世界。丼を挟んでいざ対峙。

生き残るは二つに一つ。

登るべき太陽は、一つで構わない。

目の前に置かれた丼の中には、並々とスープが注がれていた。

特筆するべきはその色。店内の仄暗い照明が、汚らしい脂の海原に反射されて、数センチ深いところさえ見えない濁濁とした茶色を湛えている。

嗚呼、未だかつてこのような海があっただろうか。

幾多もの海を征服してきた大海賊も、

未知という道を欲望と黄金で舗装してきたコンキスタドールでさえも。

ポセイドンさえも、この海を前にしては色を失っただろう。

その威容は凄惨悲惨。

テムズ川を連想されるが如きスープには、不敵に笑う死神が鎮座。

だが、其の死神が振るうは、鎌ではなく臭気の一閃。

ニンニクの大軍を従えて、失落園より脱出した魔の軍勢。

これでもかと盛られたヤサイは、そのいずれもが硬くハリがある。その一本一本が矢の如く鋭敏に、少年の視界に突き刺さる。

全てを攫い、心を捕らえるインパクト。

牛斗の額が汗ばむ。その熱気で、決意すら溶かされてしまいそうだ。

(いや、僕は豚辱コンツェルンの御曹司。この程度何ということもない!)

何かと己の家柄を鼻にかけていた少年だったが、一流の帝王学を叩き込まれているだけのことはあった。

その勇気、豪胆さもまた、年不相応。

黒服が見守る中、牛斗は箸という聖剣を引き抜き、汚濁へと突き立てる。

そして、躊躇いなく口内へと掻き込む。

刹那、ギュチィィィッという暴力的なまでの脂のライブ感に襲われる。

そして、ファンキーな味わいのニンニクが味蕾細胞というオーディエンスにむけてダイブ。

「くっ... い、いだいっ...!」

苦痛に涙を浮かべる牛斗。

「だけど... 僕がこの程度で終わると思うな!」

だが、彼は決して諦めなかった。

無限とも言える麺と格闘すること10分。

気がつけばその麺の総量は半分近くにまで減少していた。対する牛斗の額には脂汗が浮かび、呼吸は激しく乱れていた。

「お、おい、マジかよ...」

「やるじゃねぇか坊ちゃん...!」

当初は冷笑的な態度で牛斗の挑戦を見守っていたギャラリーの男たちの態度が、時間を経るほどに変化していく。

(はぁ... はぁ... 流石にもうムリか...?視界が霞む...)

今や、牛斗は限界を迎えようとしていた。

「それにしても凄まじい健闘だな。完食は無理だろうが、いくら豚辱コンツェルンの御曹司とはいえ、子供の身体であの量まで奮闘すること自体が奇跡、前代未聞だ...」

客の一人が状況を解説する。その言葉が、薄れゆく牛斗の意識を強く繋ぎ止めた。

(ちっ... 愚民風情が軽率に誉めてくれるなよ。この程度、僕は軽々と越えてこそ!)

そこからはもうヤケクソだった。ピッチャーに水を次々と継ぎ足しては、強引に麺を胃へと押し流す。

普段健康で上品な食事をしている彼の胃は、次々に押し寄せる不健康の濁流に対してとうに悲鳴をあげ、危険信号を光らせていたのだが。

(ここで完食できなくば、お父様に顔向けできない。僕は何事も完璧にこなし、常に頂点をとってきた。豚辱コンツェルンの人間として恥じないように...!)

彼が麺を流し込む度、麺に絡みついたニンニクのヘビー級パンチが口内を殴打乱舞した。

やがて、最後の麺を啜ろうと箸を伸ばし、それを掻き込む。そして、咀嚼する間もなく飲み込む。

「ゲホッ...!ガハッ...!」

激しく咳き込む牛斗だが、その双眸は爛々と決意が灯り、戦士のそれであった。

刹那、店主が時計を一瞥したかと思うと、その口を開いた。

「時間だ。」

「ふ、ふっ... 完食だ。どうやら、ゲホッ!僕の... 勝ちみたい、だな...」

不敵に見つめる牛斗と、表情一つ変えない店主。

「おおおおおおお!!!!!!やるじゃねぇかボウズ!!」

「ウッソだろ!まさか完食しちまうなんてよ!」

今や店内は大いに湧き立っていた。

男たちが拍手喝采し、割れんばかりの歓声が響く。

「流石です坊ちゃま。それでこそ豚辱コンツェルンの御曹司です。」

「さぁ、これであなたの敗北ですよ。」

黒服が店主の両脇を固めようとしたその時、店主の男の瞳が妖しく光る。

刹那、牛斗の丼からはスープが全て蒸発した。

そして、その底には一つの肉塊が残っていた。

「そ、そんな... バカな...!」

そう、残っていたのだ。彼はスープの奥深くに沈んでいたこの存在を忘れていた。

丼の底で、豚が不敵に嘲笑う。

「ま、まさかそのようなことが!?」

これまで全く表情を崩さなかった黒服さえも困惑する中、店内には不穏などよめきが広がる。

「おいおいこれってよ...」

「ああ、相当にまずいことに...」

男たちが箸を動かすのもやめて呆然とする中、一人の客が静かに右手の親指を上げた。

そのサインは瞬く間に客席全員に伝播し、皆が親指をあげて店主に嘆願する。

「店主!このガキはよく健闘した!どうかお慈悲をやってくれ!」

「嗚呼、この少年は子供である前に、立派な戦士だ!」

まるでアンコールが行われているライブ会場かのように、店内が一体感に包まれる。

(クソっ... 僕としたことが... まさか、まさか最後に、そんなっ...)

必死に涙を堪え、俯く牛斗。

零れ落ちた滴が、丼の中に落ちてぴとりと切ない音を奏でる。

そんな彼に声をかけたのは、黒服ではなく店主だった。

「ロットが乱れる。早く出ていけ、少年。」

「くっ...」

悔しさのあまり歯軋りをしたまま、少年は涙でぐしょぐしょに濡れた顔を隠すように、店内から走って出て行った。その後、黒服が丁重に店主に対して無言で礼をすると、牛斗を追ってゆっくりと歩いて店内を出て行った。

「店主...」

「あぁ、流石だな」

残された男たちは皆、安堵の表情を浮かべている。

「ロットが乱れる。貴様らも早く喰らえ」

「は、はいっっ!」

「すいやせん!すぐに喰らいます!」

店主が一言そう告げると、再びいつもの店内が訪れる。再び厨房に背を向けた店主は、巨大な中華包丁で吊るされた豚を研ぎ始める。

「ふっ...」

店主の口角が、先ほど挑戦を受けた時とは違って満足げに上がっていたのを、誰も気がつくことはなかった。

 


◇◆◇

 


(この僕が敗北するなど... あってはならないことだったのに、初めてのことだったのに...!)

その頃、すっかりニンニクの臭いが充満するリムジンの後部座席では、牛斗の啜り泣く声だけが響いていた。だが、それも10分ほどのことであった。

(だからこそ、そのままで終わらせるつもりはさらさらない。豚辱会コンツェルンの御曹司、いや、夜才牛斗として必ずや、この雪辱を果たしてやる...!)

彼の車が屋敷に到着する頃、後部座席にいたのは単なるお坊ちゃんではなく、一人の武人だった。

その瞳には、決意の炎が宿っていた。

第2話 掘り掘られの濃厚ホモセックス 処女喪失編

は、男とヤってみてぇ...

 


謎の店での一戦後第1話 店名すらない謎のマッサージ屋の正体は、本番ありの違法(多分)風俗だった‼️ - MAZIMANZI’s blog、オレの思考に一点の曇りもなかった🤩

 


女とヤッたのだから、次は男とヤッてみたい‼️‼️

 


そう思うのは何も不思議ではないだろう❗️

 


どちらかしか経験しないなんて、

それこそポケモンの片方のバージョンしか購入しないような愚かしき事態である。

 


それにである。

オレはあることに悩んでいた。

それは、

性癖にささる物の深刻な枯渇

である🏜💦

 

 

 


たまにTwitterでも明かしているが、

オレは生粋のリョナラーである🩸✨

リョナというジャンル自体メジャーなものではないため、当然供給量も少ない😢

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

漫画の1シーンから

エロゲーの1CG、

pixivに同人ゲームに至るまで、

それこそ蟻の1匹すら残さないくらいに供給を追い求め、

啜っていた(STARWARSの冒頭風)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


たった1シーンのためだけに同人ゲームを購入し、そのシーンを身終えて果てると共に永久に起動しなくなったゲーム。

 

そんなものが積み重なった挙句😢、

渇望したオレに

ある天啓が舞い降りた‼️


そう、興奮できるヘキは多ければ多いほどいい。

 


幸いにもヘキというものは、

後天的にいくらでも

開花の余地がある🌺✨🤗

 


かつてアンビリーバボーに出ていた、剣を飲み込む手品師の真似をしてクラスメイトに披露していたところボールペンを誤飲してしまい、胃カメラで摘発することになった出来事がきっかけで触手のヘキにも芽生えたという成功体験が、ヘキは後から開拓可能という理論を全力でバックアップしていた⚔🚑

 


故にオレはヘキの開拓を目指した。🗣🪹⛑

 


もちろんその開花対象は・・・

 

普通のセックス❗️ 🏩💕

(スタジオ大歓喜)


勿論、セックス に興奮しないわけではない。人並みにはする。

だが、別にこれと言って別段刺さりはしないのだ。

 

言うなれば、ALWAYS70点。


もし、もしである。

これを性癖のメインウェポンにしたらどうだろうか❓💣


この世界に存在する9割以上のAVやエロゲーに興奮できるだろう。


何度絵柄が好みのエロゲームを見かけては、シチュエーションが別に刺さらないことに慟哭してきたか。そんな事態はもはやなくなる❗️😭

 

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さながら性癖におけるエンペラータイムを実現するということだ。

この素晴らしさが君に理解るか⁉️⏰

 

・わかるのならこの記事を読むことをお勧めする。

共に性魔術を極めよう。

 

・わからないならこの記事を読むことをお勧めする。

安心して欲しい、

今からたっぷり教授しよう。🧑‍🏫

 


ならいかにして、エンペラータイムを開拓する❓🫅


それは、経験するしかない。


事実、謎の店での体験以降、オレは竿役や責める役に対する解像度を格段に高めていた。🍌


ならば道は一つ。

次は

 


セックス 〜ANOTHER EDITION〜

を体験しなくてはならない。

 


今度はエロにおいて責められる側である女優やヒロイン役に対する解像度を高めるに限るだろう‼️

 


レーヴァテインドラゴンのチョイス先がブラストモードとディフェンスモード、どちらかしかなかったらどうだろうか。

 

きっと対して強くはないだろう🐲

 

そう、責めと責められ、両方を堪能してこそより素晴らしい境地に至れるのだ。

 

脳みそというピンク色の魔女釜にて、

濃厚な煩悩を720時間熟成...🧙‍♀️🐸🐜🪳

 

かくして刻は満ち...⏰

 


オレは店に電話をかけていた。☎️📞

 


本当は男男した男とヤレるゲイ風俗の方が良かったのだが、なかなか近くに見つからなかったのでニューハーフ風俗で男の娘とすることにした。


コースはねっとりじっくりの90分❗️⏰

 

せっかくなら両方体験しておくに限ると思ったので、

掘り掘られの濃厚な

†プレイ・オーダー†をねっとりと、

己の言の葉にしたためた。☘️📩


普段旅行や出かける時にも、何かをする時にも時間ごとに計画を立てるという事を全くしないオレであるが、今回ばかりは違った‼️‼️🕶

 

タチ側(掘る方)とウケ側(掘られる方)の双方において基本的な体位を全て実現するべく、パーフェクトな脳内プラン、そしてストラテジーが構築されていた。

 

閑散とした街並み。

舞台となる会場は...

一軒家をそのまま改造したような場所であった🏠❗️


集合場所に到着したら店に電話を入れ、そこから電話越しに伝えられる指示に従って会場まで歩いてゆく。

 


はやる気分脈打つ心臓。🫀

 

真剣な表情で電話片手に歩くオレは、さながら洋画にでも出てくるスパイやエージェントだ🕶

 

そして、

目的地についたオレは満を持してドアをノック✊


永遠にも感じられた刹那。

 

その後、今回指名した方が現れて出迎えてくれた。

 

せっかく男とヤりにきたんだし、見るからに女の子っぽい見た目の人を選んではあまり意味がない。

 

その上、オレ個人の好みとして、自分より身長の高い人の方が格段に刺さる。(女でも男でも)

 

ちなみにここはわりかし譲れないポイントである。

 

街中を歩いているとオレより背の高い女の人なんてうじゃうじゃいるが、いざ指名しようと思いプロフィール欄を見ていると、かわいい系をウリにしている人が多いだけありなかなかいない。

 

そんなこんなでサイトをこれから行う行為ばりに深く深く掘っていると、ついに良さげなお方と液晶越しにご対面📲

 


令和式のお見合いをサイト上で済ませた後、自分より身長の高く、好みな感じの外見の相手を指名したのだ。

 

さてさて、実際に対面してみると目線はほぼ同じくらいだったが、風俗において多少の誇張は仕方がない。

 

数センチ盛っていたとしても文句はいうまい。

 

相手の方はとても妖艶な雰囲気を醸し出しており、

体のラインが超絶扇情的であった。

 


「いらっしゃい」

 


そうかけてくれた声は、割とガッツリ男だ。

 


そのまま導かれるようにして行為を行う部屋へGO‼️

 


部屋は謎の店と同じようにほのかなピンク色をした謎の灯りに覆われており、

常に謎の音楽が流れていた。♬🎸

 


エロゲームに慣れているオレは、別段音楽が流れていることに対して違和感は感じなかったが、よくよく後から思い返してみるとシュールである。

 


部屋に着くとまずは〜雑談TIME〜の幕がきって落とされた。

 


「男相手は初めて❓」

 


相手が扇情的に語りかけてくる。

 


「初めてですよ。」

 


「へぇ... なんで来てみようと思ったの❓」

 


文字にしてみると伝わりにくいが、話し方も割とガッツリ男である。

そうでありながらも、

その蠱惑的な表情はとてもエロティックであった。

 


「新しい世界の扉を開拓したいと思って来ました🚪

よろしくお願いしますね。」

 


まるで冒険者かのように笑うオレ。

 

それに呼応したかのように、相手も笑う。

 


「ケツを掘られるのは初めて❓」

 


「初めてですよ。」

 


「いいねぇ... ちなみに1人でやってみたことは❓」

 


やはり来たか──

この質問。(メガネクイッ)⚡️

 


待ってましたのばかりに答えるオレ。

 


答えは勿論、

 

YES...💕

 


小学生時代に人より早くチン毛が生え、

小6でオナニーを会得。

 


それ以来猿のようにシコり続けた早熟のエロガキことオレは、中二、そう、齢14にして乳首、アナル、前立腺、催眠、亀頭、オナホ 、精力剤、媚薬とありとあらゆる方向へと探究を開始していた。

 


金欠故ローションをケチって玩具をつっこみケツから出血したり、裏筋に激辛オイルを塗ったところ想像を絶する刺激に悶絶したりなどといった、様々な失敗すら糧としていた。🩸

 


さながら、

性におけるアインシュタインピカソである。💪

オナ猿財団お抱えの天才キッズたちも真っ青である。

 

エロに関して、1人でできるものはありとあらゆることを試していた天才煩悩家のオレは、TENGAがどうこうだとか言ってヤバイヤバイと盛り上がる同級生たちを

 


「テメェらのオナニーは周回遅れなんだよ...」

 


と内心バカにしていたくらいだ🤣

 


さて雑談もそこそこにプレイ開始...

とその前に、シャワーを浴びる必要がある🚿

 

万全のプレイを期するため、仕込みは欠かせない。

 


オレも相手も裸になり、共にシャワールームへと向かう。

 


その時に思ったのだが、相手はフツーにオレより色黒でガタイが良く、

手も二回りほどオレよりデカかった。

 


こうして裸を見ると、

ガッツリ男である。

 


歯磨きを済ませた後のシャワー室では、いやらしい手つきで魔羅やタマをいじられながらの洗いっこが決行され、ねっとりじっくりと怠慢なる前戯が行われゆく。

 

うぉぉ、魔羅がデカいぜ。

 

相手側の怒魔羅は、

もうヴァキバキのギンギンである。

 

いつでも臨戦対戦、スクランブルだ❗️

 


そして🕐9️⃣浣腸💕

 

想像通りのお出ましである。

 


ホモセをする時にウンコでも出たら最悪なので、

オレは一応前もって家で浣腸を済ませていた。

 

これぞ準備万端...🤓

 


そして爪も短く切り、

掘る時に相手が痛くないようパイパンにして激エロコンディションをバチコリ高めていたのだが、

ここでもう一度浣腸。

 


こうして儀式に臨む前に体の穢を禊ぐ⛩と、

キミとボク。ベッドの上でいざご対面‼️‼️


ここからは掘り掘られと盛大に乱れるわけだが、

正直掘ることにかけては特筆すべきことは特にない。

 


ケツの穴は結構締まりがいい という程度であり、特段面白いこともない。

謎の店とさほど変わらない。

 


やはり気になるべくは、

ウケの側としての体験だろう。

 


さて、お望み通り読者の求めていることを出していこうじゃあないか。

 


〜〜ROUND 1❗️〜〜

 

are you READY❓😏

 


正常位

 

興奮度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️

気持ちよさ・・・⭐️⭐️

エロさ・・・⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 


はい、のっけから来ました王道体位❗️👍

 


よくあるエッチな抱き枕に刻印されている女の子と同じポーズである💥

 

「ちなみに有名な前立腺とやらはどこにあるんですか❓」

 

最初にほぐすために指を入れられた時、問うたオレに対して指を曲げることで答えてみせる相手。

 

うーん、

率直な感想を言うとよくわからなかった

別に気持ち良くもない、かといって不快でもない絶妙な感触だった。


指でゆっくりとアナルをほぐされたのち、20cmはあるという(公式プロフィール)デカチンが挿入される。


そのままゆっくりとピストンが開始されたかと思うと、やがて電車内で押し寄せる腹痛のようにジワジワとその威力が増してゆく⚡️‼️🎸


別に気持ち良くはなく、むしろ違和感が半端ないという方が正しいかもしれない。


ただ、その倒錯的な感覚は凄まじく、もうそれだけで素晴らしかった。あっぱれ❗️


ちなみに、途中からただ掘られているのもアレなのでぐいぐいと締め付けたり緩めたりを繰り返して、受動的な攻勢に出ていた🚨🚨

 


ちなみにだんだん腹が痛くなってきて、凄まじい尿意を感じてくるぞ‼️😣

 

(実際、抜かれるとこれはすっかり収まる。膀胱を直接圧迫されてるのだろうか。人体の七不思議。)

 

〜〜ROUND 2❗️〜〜

 

バック

 

興奮度・・・⭐️⭐️⭐️

気持ちよさ・・・⭐️⭐️⭐️

エロ度・・・⭐️⭐️

 


正常位と双璧を成す王道体位👑❗️

 


四つん這いになり後ろからガツガツ掘られる🐕🐕‍🦺

 

この時に言われたのだが、相手曰くかなり締まりがよいらしい。

まぁ、足腰と体力だけなら並の運動部に引けを取らないという自信があるので、それがこちらの方面にも遺憾無く発揮されていることが証明されてしまった。


ちなみに相手が見えないので恥ずかしさはあまりない。興奮こそするがあまり背徳感はない感じであった。

 

掘る時も掘られる時も、

バックは正直あまり面白くなかったと言うのが偽らざる感想だ。

 


〜〜ROUND 3❗️〜〜

 


寝バック

 

 

興奮度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️

気持ちよさ・・・⭐️⭐️⭐️

エロ度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 


バックの亜種。

だが、そのパラメータは全てにおいてバックを上回る。相手も体重がかけやすいため、容赦のないガン掘りがグイグイと穴に突き刺さる。

 


さながら上空から執拗に抉ってくるマリオチート7のキラーのようだ。

 


基本丁寧でありながらも時折乱暴さをのぞかせる危険工事。そんなドリルがオレを抉り続ける。

 


ちらっと横に顔を傾けると相手の体が少し見えるのだが、そのガタイが良いもので、いかんせん興奮度合いはダンチである。

 


危うく新たな扉を開きかけるところだった、危ねぇ... いや、福音だろ❓

 

ちなみに、このラウンドが終わった後相手がベッドに座って水を飲んでいた。

その様子が、

セックス後に急激に賢者と化してタバコ🚬を吸うクズ彼氏のようで

非常にエロい、エロかったぞ‼️

 

〜〜ROUND 4❗️〜〜

 

騎乗位

 

興奮度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

気持ちよさ・・・⭐️⭐️⭐️

エロ度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️

疲労度・・・⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 


ウケ側が攻めることが可能な数少ない体位だ❗️👏

(ファミ通攻略記事)

 


なにぶん相手がデカマラなもので、激しくやっても抜けることはないッ❗️


ひたすら腰を浮かせながら上下に動くので、マジ疲れる。🛷

 

EXHAUST卍†

 

激しくやったからかもしれないが、足腰と体力に自信のあるオレでも、終わった後には少しばかり疲労感を感じるほどであった😶


実際、虚弱な女の子がやるには難しそう。


ゲームのエロシチュに現実性を求めるのは時代劇にクレームをつけるくらい野暮なことだが、エロゲーエロマンガでか弱いヒロインが騎乗位をずっとしていたら、脳内で

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と言ってしまいそうである。

 

こればかりは体験によってシチュエーションへの没入度が下がると思った一幕である。

 

これをやっている最中、オレの脳裏をよぎったのは謎の店でオレに騎乗位をしたおばさんであった。

 


(普通のおばさんに見えて、あの人の体力、パネェな...🚬)

 

強者を認める回想は、

鉄板の胸アツ‼️🥘

 

そう、あのおばさんはなかなかの実力者であったのだ。


体力作りのため市民プールで延々と泳いでいた時、時折尋常ではない距離を休憩なしで泳ぎ続けるおじさんおばはんを目にしたが、人は見た目によらないものですねぇ‼️🏊👙

 

かくして全てのラウンドを終え、再びシャワーを浴びると、dlsiteのおすすめの音声作品についてしばらく語り合って時間終了。

 


曰く、音声作品🎧、そして何よりもオレの悲願である催眠音声にかかるという荒業を達成するには精神的な没入と興奮度合いが1番大切 とのことであった。

 


この刺激的な体験と金言を忘れぬよう、脳のシワにしっかり刻印して会場を出たところで、オレは実感した。

 


「こいつァ... 感情移入できるシチュエーションの幅がめちゃくちゃ広がっちまったなぁ‼️‼️‼️」

 


達成感に満ち満ちて、

喜びのまま帰路に着くのだった。

 


ところで家に帰ってから思ったのだが...

 


相手はどうやって勃起しているのだろうか。

ガチガチにガチボッキしていたが、

およそ考えてオレを見て勃起することなど不可能だろう。

 


それこそスカトロものを見ながら飯を食う並の芸当だ‼️💩🍱

 


このカラクリが気になる。

ひょっとして彼も、オレと同様に目の前の感覚と妄想を切り離すことができる禁術の使い手なのだろうか...

 


こうして、喰らい喰らわれの双方を経験し🦖

我が性魔術の探究は、

次のステージへと突入したのだった...

 

 

〜⚡️⚽️イナズマイレブン今日の格言⚽️⚡️〜

 

 

・掘られてると不可避的に喘ぎ声が出るが、それは気持ちいいからではなく、物理的に横隔膜を圧迫されるからだ❗️

 

・そして、掘られるのは掘ることより疲れる❗️

 

来週もまた見てくれよな❗️

第1話 店名すらない謎のマッサージ屋の正体は、本番ありの違法(多分)風俗だった‼️

の店の記録。実話ノンフィクション100%です。

 


あなたの街にもおそらくあるだろう。普段何気なく通り過ぎたりするものの、一体そこは何なのかよく分からない場所。

 


もれなく、オレがよく遊びにいく街にもそれは存在した。

 


とある建物の2階に存在し、入り口の狭い階段には、

 

【健康マッサージ 2000円】

 

とだけ書かれたチープな看板のみ。

 


子供の時より探検や冒険ごっこが大好きだったオレが、その店に興味を惹かれないはずもなかった。

 


ロマンと謎があるなら、どうしてそれに挑まないでいられようか⁉️


初めて風のウワサでその店のことを知った時、特段大したものでもなかろうと思ったので、ネットでその店のことを調べることにした💻

 


だが、なんとその店はインターネット上に存在していなかった。レビューやサイトは勿論、店の存在すら記録されていない。

 

今時こんな店が存在するだろうか⁉️いや、ない。

 


そう、そして何より情報の検索をさらに困難にしていたのが、この店には名前が存在していなかったという事実だ。

ただ看板に

【健康マッサージ2000円】

と表記されているのみで、名前は一切存在しない。

 


機能と特徴のみを伝えているだけで、そこを表す固有名詞などは一切ない。まさに犬に対して、"犬"と、ハンバーガー屋を"ハンバーガー屋"と名付けて経営するような暴挙がなされていた。さながらソ連のお店だ。

 

これぞ機能美🐝

 

ネットで調べても一切がヒットしない店 という事実を持って、いよいよ好奇心はピークに達した❗️

 

いかにも怪しげなオーラしか漂っていないこの健康マッサージ屋、

 

果たして、

その神秘のヴェールの向こうには何があるのか⁉️🧐

 

即決即断即行動⚡️❗️

 

ここから実際に店に赴くまでは、数日とかからなかった。

 


その週の中で、唯一バイトが休みの日の夕方5時あたりに、早速その街に赴いた🌬


なぜこんな時間かといえば、どうやらこの街に住んでいる友人たちの目撃情報によると、この店は夜にしか空いていないというのだ。

 

ちなみに、空いているかどうかは1階に設置されている怪しい看板が光っているかどうかで判別できるとのことだ🚨


この日俺がはやる気持ちを抑えて赴いた時は、なんとも残念なことにその看板クンは燻んでおり、光っていなかった。

 

そう、この店は営業日すら不明なのだ。いつやっているのか、いつが休みなのかも定かではない📅

 

でも、ひょっとしたら早く来過ぎただけで、そのうち開くかもしれない。

 

そう一縷の望みを託すと、しばらく友達と近くのカフェで駄弁って時間を潰すことにした☕️

 

こうして1時間と少しが経ち、再び店の前へとやってきた俺は目にすることになる。

 


煌々と輝く、

蠱惑的な灯りを‼️🦗

 


そう、ついていたのだ。灯りが。

ここから導き出される結論は一つ🕶

 

やっている。今なら。

故に、行くしかない。

 

好奇心とワクワクを抑えきれなくなった俺は、店へと繋がる狭い階段を登り始めた✨

 

ここまで建物に入ることに対して緊張感を抱いたのは、学校の七不思議を検証するために、夜にこっそり小学校に入ろうとした時以来である🏫

 

雑居ビル特有の妙に天井が低く、狭い階段はカードショップにもよくある構造だが、今回のそれは一歩一歩を登るたび、段違いの緊張感が突き刺さる代物であった。


何より階段でしかアクセスできないという物理的誓約が、登る一歩一歩の重みを別格たらしめていた。

 

一歩、店へと挑む感触。

二歩、冒険へと踏み出すワクワク感。

三歩、後悔はないという強い気持ち。

四歩、もう引き返せないぞという一抹の不安。

 

五歩、全てを吹き飛ばす、神秘のヴェールを脱がす達成感。はやる鼓動と🫀冒険心‼️🗺


そして、ついに店の門と堂々と対峙することになった。

 

ボクと世界。門を挟んでいざ勝負。

 

この門をくぐるもの

一切の躊躇いを捨てよ。🚪


階段の狭さとは対照的に大きなその扉は、特殊加工が施されたガラスで中が見えないようになっており、その表面には

 


マ ッ サ ー ジ(迫真)

 


という緑色の文字だけがデカデカとシールか何かで貼り付けられていた。ここまで来ても真名を明かさないのは流石といったところか。

 


よく見ると、扉の近くには導線剥き出しのショボいインターホンが付いており、押してください とお手製感あふれるメモに書いてある。📝


ボタンを押すと、扉の奥から 

 

ピィンポォン‼️⚡️

 

 といつ鈍い音が響くのが聞こえたが、いつまで経っても扉が開く様子もなければ、声が聞こえてくる様子もない。


やはりやっていないのか❓

2分ほど経ってもうんともすんとも言わないので、そんなことを考えだした刹那、神秘の扉が鈍い音を立てて開闢した。

 


出迎えてくれたのはぱっと見50代後半くらいの小柄なおばさんだった😲❗️

 


「ドゾ〜」

 


そう言って店の中に出迎えてくれたが、そのイントネーションは明らかに日本語のものではなかった。おそらくどこかのアジア系の国の訛りだろう🌍

 


扉の向こうは小さな部屋になっており、壁には太極図にも似た雰囲気の人体図やら怪しいポスターやらが貼られており、部屋の中は淫靡なるピンク色の照明で満ち満ちていた。

 


例えるなら、文化祭の時に雰囲気を出すため教室の蛍光灯にホロテープを貼ったりした時のような光だ。

 

店の中からみてみると、

扉にあった防犯用の覗き穴は、改造された昔ながらの大型テレビのようなものと接続されており、扉の向こうが拡大画面にリアルタイムで映し出されていた。

 


おそらくオレがインターホンを鳴らした時も、ここから見られていたのだろう。

しかし、なぜここまで大仰なものを設置しているのだろう。

何かやましいことでもあるのだろうか。

 


さてさて、そんなことを考えているうちに、出迎えてくれたおばさんは店の奥にいるであろう人と何やらひたすら早口でしゃべっている。

 


日本語ではないので何を言っているのかは全くわからないが、まぁとにかくよく喋る。

 


完全にアウェーと化したオレ、待機しろと言われた椅子に座り続ける。

 


こうして待つこと5分ほど、ついに先ほどのおばさんから声がかかる。

 


ハジメテ❓」

 


「そうです」

 


その答えを聞いたおばさんは蠱惑的に笑い、オレを店の奥のマッサージ台のようなところへと誘ってくれた。

 


さてさてこのマッサージ台なんだが、隣にある木製の小さな棚の上には隠す気もなく堂々とローションとコンドームが置かれており、

 


オイオイオイ

オイオイ🤣🤣‼️‼️

 


露骨過ぎて笑いそうになってしまった。

 


これは確実に”ある”だろうがヨィ。

 


ズボンを脱いでマッサージ台にうつ伏せで寝るように指示されると、最初に2000円を請求された。

 


こうして、茶番劇が幕を開けた。🍵

 


まず、どこが凝っているのかとか、何のお仕事をしているのかなどのたわいのない日常会話が続き、それに沿って、マジでテキトーなマッサージが行われてゆく。

 


ここ最近はほとんど週5か週6のバイト(しかも結構ハード目な肉体労働)だったので、本当に凝っていたり疲れていたりする場所を正直に伝えていった。

 

 


だが、おばさんの言うことはほとんどがトンチンカンだった。

 

なぜそんなことがわかるのかというと、その前日にちゃんとしたマッサージ屋にいって施術を受けていたからだ。

 


そこのセラピストさんは、俺が肉体労働をしていること、少々スマホを見過ぎなこと、そして酒を飲みすぎであるといったことなどを、全て的中させて見せたのだ。

 


それも、マッサージをするだけで。

まさに職人の眼。

 


対して、今回のおばさんのマッサージは非常にやる気がないし、

言ってることも昨日のセラピストさんとほとんど違う。

 

試しにオレは世間話がてら

 

お酒なんてほとんど飲まない

 

と言ったが、それに対してもノーコメントだった。

 

そして技術面。

 

形だけは似ているものの、その手振りはあまりにもぎこちなく、力加減のいれようも相当やる気がない。

 


正直言って2000円の価値があるかと言われれば、全くないと感じた😢

 


時折世間話をしながら、

怠慢なる刻が過ぎようとしていた。

 


そろそろオレも飽きてきたころ、そのおばさんが耳元でこんな文言を口にしたのだ。

 


「オニーサン、エロあるよ」

 

「オニーサン、エロあるよ」

 

「オニーサン、エロあるよ(テレビにありがちな、シーンの連続再生超スロー低音加工)」


瞬間、電撃走る‼️

 

謎の店の正体見たり🔍

 


ここにくる以前、この店の正体に関していくつかの仮説を立ててはいたのだが、そのうちの一つ、

 


怪しい風俗

 


が立証された瞬間だった。

 


本当にそう言うお店だとしても、初見でこう言う展開にあるとは思っていなかったので正直ビックリした。

 


「マジっすか⁉️」

 


思わず聞き返してしまっていた。

 


「ウン。追加8000円、最後マデ。」

 


最後までって... そう言うことだよな。

 


面白ェ...

 


そこからはもう、二つ返事で了承すると財布から8000円を渡した。

 


ここまでオレは一つ思い違いをしていた。

エロいことをするとなれば、おそらく店の中にいる別の若い女の子が出てくると思っていたのだ。

 


しかし、そんなことはなく、なんとマッサージをしてくれていたおばさんがそのまんま脱ぎ始めたのだ。

あら、びっくり‼️

 

ASTONISHED❣️


だが、気にすることはない。

 


据え膳喰わぬは男の恥よ🍖

 

童貞、

ここで捨てるも此れ運命也。

 

 
ここからはフルスロットルである。

 

お互いに着ていたもの👗🩲を全て脱ぎ、ベッドと化したマッサージ台の上で、

 

いざ対峙❗️🪺

 


ちなみに風俗店であれば、どんなブ男やOBESITY極めたピザ野郎でも🍕

 


かっこいい‼️ 男前❗️ 頼り甲斐がある❗️

 


だなんて言われるものだがオレの場合顔も体も褒められることはなく、その代わりに

 


手が女の人みたいで綺麗。羨ましい。

声がカッコいい

 


という変わったポイントを褒められるという展開になった。

 


さて、相手は見るからに50代くらいのおばさんだったのだが、

オレの魔羅は

もうギンギンであった🍌💦


自分の母親が特別若いというのもあるが、少なくとも明らかに自分の母親よりかは年上であった。


イメージとしては、

中高の授業参観に来る誰かの母親のおばさんをイメージしてもらえればいい。


よく漫画で、いつのまに敵が背後に回り込んでいた みたいな展開がある。

 


あれと同じように、オレはいつのまにか光の速さでコンドームを装着されていた。

 


そして、乳首舐めとフェラから始まり、次に正常位が始まった。その後はバック+シックスナインと様々に移行、数十分とたっぷりヤリ合い、最後は疲れたので騎乗位をオーダー。

そのまま遅漏のオレも遂にフィニッシュ。

 


エロ本番に関しては、正直どこの風俗店でも似ているものだと思うし、今回のメインはあくまでも謎の店のヴェールを剥がすということである。

 


セックスに関してはあまり特筆すべきことはないので、詳しくは書かない。

 


さて、全てのことが終わると互いに服を着替えていよいよ謎の店体験も終了である。

 


帰り際に腕を抱き締めてきて、

 


「また今度も来てね...💕」

 


と囁かれた。

 


事を終え、夜天へと繰り出すオレへと吹き付ける夜風は暖かかった。

 


ロマンと神秘に挑んだ、開拓者のみが味わえる風。

 


さて、こんなわけで神秘のヴェールを剥がしたオレだが、今思うとあの店は合法だったのだろうか❓

 


あまり詳しくはないので断言はできないが、風俗店での本番行為は禁止されているはすだ。(だからこそ、ソープでは偶然による自由恋愛の体裁をとっているはず)

 


だとしたら、あのやけに物々しい改造カメラの存在にも合点がいくというものだ。

 


途中の会話が日常会話というよりかはむしろ、やたら探りのようなものを入れてきた感じだったのも、オレが警察の人ではないかと警戒してのことだったのだとしたら納得がいくというものだ。

 


ここではマッサージ屋に来た人と偶然...

 


という体裁をとっているのだろうか。

 


まぁいい、そこはあまり重要なことではない。

 


やがてオレは家に帰り、こう思うのだった。

 


「アンタとのデュエル⚔は最高だったぜ。

そうだな...次は、

男とヤってみてぇ...」

 


第二編、男の娘と堀り掘られの濃密な90分💕へと続きます。