MAZIMANZI’s blog

剤の味は罪の味

感想 【死に逝く騎士、異世界に響く断末魔】

 


ついに発売しました、

【死に逝く君、異世界に響く断末魔】

 

通称にくにく2‼️

 

4月の頭にTwitterでFFがリツイートしていた動画を見て以来ずっと気になっていたので、発売日にアキハバラまで買いに行った。

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久々にエロゲーをパッケージで買った‼️💵

 

死に逝く... の字が見えた時にはもうすでに仕事のことは頭から吹き飛んでいた。

 

あのリョナゲーの金字塔の続編が⁉️


OP動画を見た当初は 

 


今度の主題歌はデンカレじゃないのか〜😢

 

と一瞬残念に思ったが主題歌のかっこよさですぐに掌を返し🫲、何度もリピートして聴くようになっていました。


特に初代にくにくが相当お気に入りだったので、発売日の仕事の後にカンテツしてプレイしてしまった😋

 


感想

 


まず√の感想をいう前にこのゲーム全体の感想を言ってしまうと、精神的なリョナゲーだった。

 


初代にくにくはどちらかというと超常の力による愉悦、物理的なリョナ、グロ‼️と言ったものに力が入れられている感じがあったが、次作のまなかしでは舞台は上位種族のいない現実世界で、物凄く心理描写が丁寧に描かれていた。

 


そして満を持しての今作、上位種族という圧倒的強者にそれぞれはどう対応するのか という追い詰められてゆく心の機敏の描写がとても丁寧だったのが最高だった‼️

 

にくにくでの超常的な力があるが故の過激さと、まなかしでの脳を侵蝕するような心理描写がとてもステキに混ざり合っていた❗️

 


昔、戦争映画での戦争はあくまで極限状態を作るための舞台装置でしかなく、メインで描写したいものはそこでの人間の精神だ という話を読んだ記憶があるが、このゲームはそれを思わせてくれた。

 


圧倒的な脅威と使命の間で葛藤し、自分の意思ではなく生命を屠り続けるウルティナも、ルシャも、魔王も皆それぞれ非常に共感できるキャラクターだった。

 


だからこそ、それを弄び、壊してゆく少年の性格の悪さと圧倒的な理不尽さが迫真さを帯びていたように思う。

 


今すぐに最悪になるわけではないが、長い目で見れば悪い方に作用するであろう選択肢をズルズルと取らざるを得ない、撤退戦のようなあの胃が締め付けられる感覚を文章で表現したのは感心せずにはいられなかった。

 


前作のまなかしが、割と共感できる人物が真奈美しかいなかった(他がマジキチすぎた)のと比べて、今作ではより多くのキャラクターの心理描写まで手が伸ばされている印象だった。

 


それこそ1シーンしかないモブの食材たちのシーンも、短いながらにどれも個性的で非常に痛々しかった😢🙏🙏


それは各√に進み視点がそれぞれのキャラクターにうつることでより顕著になるのだが、そこは各√の感想に任せよう。

 


さて、ゲームシステムや大まかなストーリーはこれを読んでいる人なら大体知ってると思うので省くとして、実際に自分がプレイした順番で紹介しようと思う。

 


魔王√

 

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共通ルートの初っ端からかなり痛々しい。


このゲームでは各地のワールドマップを回っているとさまざまな魔物娘たちに出会う。そこで助けるか見捨てるか殺すかの3択が選べるのだが、にくにくなら全員を館から逃すとTRUEになったはずだから、助け続けるのがいいのか❓ と思った。

 


でもゲームシステム的に魔物娘たちを殺さないと食材が調達できず、上位種族の少年の機嫌を損ねて殺されるのでは❓と思ったので見捨てるを選択した。

 


というのも、殺すを選び続けているとどこかで報いを受けてBADENDになる気がしたからだ。

 


さて、見捨てるを選ぶと上位種族の少年による容赦のない責苦が行われる。この辺のリョナ描写はさすがといったところで、一切の容赦がない...🩸

 

キャラによって反応も個性豊か。セリフやリアクションもまちまちであり、そのいずれもが非常に見ていて心苦しくなる抜群の描写である。

 

また、上位種族なので何でもアリである。

 

メタ的な視点でいうならば食材はいくら殺されてもストーリーの進行に問題はないため、まなかしの優子√くらいの凄惨な拷問が初っ端からフルスロットルで行われる。

 


この辺の責め方も面白いところで、にくにくの上位種族の男が純粋な好奇心や道楽から拷問を行っているとすれば、

 

今作の上位種族は子供がアリに様々な責苦を与えて殺したりするのと似たような殺し方をする。

 

このような点で今作の上位種族を少年にしたのはよくできているなぁと思わざるをえなかった。

 

子供ってかなり残虐なので...

 


こんな感じで毎日のお昼のパートが終わると、夜は料理パートになる。

 

飯テロゲーといわれる所以である。

 

レシピの中から持ってる食材の中で作れる料理を作るのだが、どれを料理してあげるかで少年の機嫌が変わる。


ちなみに、初日からいい料理を作りすぎてもなぜだか殺される。

 

少年の機嫌、難しい...

 


料理の中には食材を2つ使わないと作れないものもあり、

 

こういう手の込んだものを作った方が喜ぶのかな❓

 

と思いつつ、手持ちの食材で作れるものを選択することに。

 


余談だが、上位種族はナイフやフォークを使わずに、基本そのまま手で貪るように食べるるしい。

 


それを思うとにくにくできちんと食器を使って食事をしていた上位種族が、”変わり者”と呼ばれていた理由がよくわかる気がした。

 

 

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わざわざ侵略先の文化を使って食事を嗜むこの感じが、道楽悪魔っぽい雰囲気が出ていて最高である。

 

 


そんなこんなで基本は毎日この、

狩りにでて、料理を作って、の繰り返しである。

 

この辺りはウルティナの心情描写が見事で、今日を生き残ることができた... という安心感と罪悪感でせめぎ合う様子がよく表現されていて、見ていて胃が痛くなるほどである🩸

 


サプライズで、3日目あたりで屋敷ににくにくの上位種族の男が現れて、少年と会話をするイベントがある。

 


このキャラクター、個人的に相当好きなので登場した時は非常にテンションが上がってしまった。短い会話ながら、上位種族の間での格の違いを感じさせる会話でとても良かった。

 


また、にくにくでは上位種族の弱点は同族の血🩸だったのだが、今作でも同じであることが会話からわかる貴重なシーンである。

 


また、

ここは僕のテリトリーだ 干渉しないでくれ 

 

と敵愾心剥き出しで語るシーンは、上位種族の少年に共感できる数少ないシーンでもあった。

 


危険であるはずの同族を嬉々として館に招く、「死にたがり」な上位種族の男との、敵としての強キャラ感というか、格の違いが上手く演出できていて個人的に好きなシーンである。

 


実際この後も少年は他の上位種族を徹底して避けたがる。

 


こういう、圧倒的な力を持つ敵同士の中の力関係などが僅かに読み取れるようなシーンはすごく好きである。

 


他の上位種族が登場したということは、おそらく今作もこの少年を殺せる√が存在しているということだ。それを目指していろいろな地を回るのだが...

 


どんどん他の種族は狩尽くされて減っていったり、他の上位種族のテリトリーに落ちたりするため、食材の調達はどんどん難しくなっていく。

 


同じ料理を食べさせると機嫌を損ねるだろうと考え毎日料理を変えているうちにだんだん料理も作れなくなり、機嫌を取れない日が増えてきた。

 


特に何も食材がなくても作れる野菜ときのこを炒めたやつは(ありあわせで作るしかない...)、

 

作ると

 


次やったら殺すよ❓(暗黒微笑抜き)

のようなことを言われる。

 


そんなのを何回か作ってしまい、何とかもつれ込むようにして最終日に突入するが...

 


ちなみにこの段階で物語の鍵になりそうな双子妖精にも会えなかったし、ふろんはリリースしてしまっていた。(祭壇に関する話は聞けていたのだが、ハルピュイアを殺してしまっていたので見つけられなかった)

 


こうすると魔王√に入ってしまうらしい。

 


内容はとにかく凄惨なスカトロと拷問の数々であり、ひたすらに少年が魔王の心を折ることを目標にする内容になる。

 


この時点で少年の関心は魔王の方に向いている上に、魔王との関係も悪くなっているのでこれはウルティナたちは絶対助からないなぁと思いつつも何日かが過ぎる。

 


ここまでの拷問をやられ続けてもなお心を折らないのは流石魔族といったところだが...

 


結局この√では結局魔王が最後の最後に折れ、それに気をよくした少年が魔王を助けてこの世界からいなくなり、魔王が新しい世界の王となる。

 


そして最後に魔王には少年との子供ができて...

 


という話になるのだが、ここもにくにくでの上位種族との間の子供 という展開を少し思わせる。

 


そしてこの後...

 


復讐とばかりにウルティナとルシャが殺されるシーンでこの√は終わるのだが、その復讐の仕方がとにかくえげつない。

 

というかスカトロ方面なので純粋に、いやーキツイっす。コラボカフェやる作品でスカ全面に出すのマジか...

 


この辺りのシーンはにくにくの美亜が上位種族の女に復讐するENDを想起せざるをえなかった。

 


この√は攻略サイトも何もみないで自力でTRUE ENDにしようと進めた√であるだけに、ウルティナとルシャの末路がこうなるのはやるせない感じでもある。

 


そう言えば作れる料理の中に「魔王の肉」を使ったレシピが存在した。

 


√によっては殺されるのだろう。

 


ここからはまた色々と模索しながら次の√を進めていく。

 


ふろん√

 


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謎めいていて好みのキャラだった。

 

なんとなく色合いや雰囲気、軽くなら死んでも生き返るなどの設定がシャドバのアンサージュを彷彿とさせた。

 

上位種族の少年が警戒しているふろんこそ、TRUEへの鍵があるに違いない‼️

 

こうして試行錯誤すること丸一日。

ようやくふろんに関する全フラグを回収することができた(多分)

 

長かった...


にしても、とにかく回収するべきポイントが多い。また、イベントを見るために王城や魔王城に行かなければいけない時も多く、カツカツになっていく食材と相談しながら、どこまでなら少年の機嫌を損ねていいのかを測るチキンレースでもあった。

 

これ以上野菜炒め作ったら殺されるかな🧄⁉️

 

まだセーフか...😮‍💨

 

というようなギリギリのせめぎ合いである。


この√では、少年を含めてあらゆる存在をふろんの触手が飲み込んでしまうという√なのだが、その後に目覚めたふろんは取り込んだ4人の特徴を全てごっちゃ混ぜにして融合したような姿となっている。

 


こういう謎に惹かれるタイプなので、詳しい掘り下げに期待したかったが、特にそれ以上掘り下げられることもなかった。

 


にくにくでは、上位種族が現地の種族との間に設けた子供に異形生物が生まれたという話があったため、ふろんの本体が触手であるという話が上手く回収されたような気がした。

 


なぜ少年が触手に敵わなかったのはよくわからないが、1番寂しい√だった。

 


ちなみに全員虐殺ルートでふろんが上位種族と似たような力を使って魔物の首を刎ねるシーンがあった。この展開がにくにくで上位種族と主人公のハーフであるメイドが僅かに上位種族の力を行使したシーンと似ていたため、ひょっとしてふろんって... と推理が働いた。

 


TRUE

 


TRUEの√はとにかく熱かった。分岐はふろんENDから少ししか違わず、全員揃えた状態で最終決戦を迎えることができればTRUEになる。

 


魔王と今後の戦略について話しているところに上位種族の男が現れる展開は激アツで、彼が道楽家であるからこそこの√が平和に❓終わることができたのだという奇跡的なルートだった。

 


特に最終決戦でのウルティナと少年のバトルシーンの一枚絵はめちゃくちゃカッコイイ。

 


そして、少年に最後にトドメを刺すのは...

 


男がめちゃくちゃ優しいので、こいつ本当ににくにくの上位種族の男か❓と思うのだが、去り際に

 

今後の世界ではペットを飼ったり、一つの拠点に定めて活動してみたり、料理をしたり、異種族との間に子を孕ませたりするのも良いかもしれないね」と語る。

 


ここで一つの可能性がよぎる。

 

にくにく2って、にくにくの前日譚なのでは...❓

 


そんな疑問をかかえさせたまま、やっぱり上位種族と普通の種族の間の価値観は埋められないという現実を見せたところで、上位種族はこの世界から去っていく。

 


こうして、皆でこの世界を再興していこうというのがこの√なのだが...

 


エンディングが終わった後、上位種族の男は何やら見覚えのある森の中に立っている。

 


この森ってもしかして...

 


と思った瞬間、見覚えのあるあのシーンが始まり、にくにく1の冒頭に繋がっていく...

 


という、前作からプレイしている人がめちゃくちゃ楽しめるサービスシーンになっていた。

 

このシーン、もうめちゃくちゃに、歓声をあげてしまうほどに激アツだった‼️

 


やがて彼も、この道楽が原因でこの少年と同じ末路を辿ることになるのだが...

 


ルシャ√

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かわいい💕(この後の展開は勿論痛々しいのだが...)


魔王を見捨てて料理にすることで突入した。

 


個人的には1番この√がキツかった‼️

 


少年がルシャの純粋さに漬け込んで、自らウルティナと離反させようとしてくる√なのだが、ルシャの選択が悉く裏目に出て悪い方へ悪い方へと進んでゆく。

 

特に少年がルシャの体を、痛みを快楽へと変換するように作り変えておいて、依存してきたところで元の体に戻してしまうという畜生さ。

 

羨ましい体質... いや、やっぱ羨ましくないです。

 

そしてルシャの舌に焼印🔥を入れるところは、まなかしで優子が真愛の体に優スタンプ(もちろん焼印である)を押しまくるシーンを連想させる。

 

この√での少年はとにかく嘘をつきまくったり、小物くさく非常に性格の悪いことをするので、なかなかに読んでいて腹の立つ立ち回りで、台本に読みいってしまった。

 

確かにルシャの選択は、(特にウルティナと別れを切り出してしまうところ)などは選択ミス感が凄まじい。

 

だがこのゲームの真髄は心理描写が異様に丁寧なことである。

(まなかしの時も人物の心の機敏を非常によくとらえていた)

 

あーやってしまったなー という感覚では終わらない。

 

なんでそういう選択をしてしまったのかのプロセスを丁寧に描写することで、自分がルシャだったとしても同じ選択をしてしまっただろう とい絶望感を感じさせてくる迫力がある。

 


あと、この√では少年がルシャに対して狩った獲物のトドメを刺すことを勧めるシーンがあるのだが、そこでは話ができ、知能のある生き物を殺すのと家畜などを殺すのは何が違うのかという問答が展開される。

 


割とこの辺のデリケートな話をこのご時世のエロゲーの中にぶっ込んできたのはなかなかにビックリしてしまった。

 


結局、この√の少年は嘘つき野郎のため最後にはバッドエンドになるのだが...

 


最後の最後で偽ウルティナに出会えるシーンと、その後白骨死体💀になってウルティナと再開できるシーンがマジで胸糞悪かった(褒め言葉)

 

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ちなみにこの√の途中にある、ウルティナの眼球を抉るシーンが本当に痛々しすぎる。

眼球といえばまなかしで真奈美の眼球にチ◯コをぶっこむという、駄作の枢√を思わせるマジキチ展開があったが...

 

とにかく、オレは右目が見えないので、眼球に何かするシーンはマジで痛々しすぎる(素)

 

ここが1番、スカシーンの連続の次にエグかったかもしれない。


そして残すは肝心のウルティナ√なのだが...

 


このゲームを終わらせるのが惜しくて(ロスが怖い)、気になるけど、かなり気になるけど‼️ プレイに踏み出せていないので覚悟を決めたらまたやろうかなぁということにしました😣

 


最後に

 


この最高に食欲を失わせそうな(褒め言葉)

 

ゲームのコラボカフェがやると聞いていたので、開店のちょっと前からアキハバラにあるメイドカフェメイリッシュへ。

 

 

 

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なんとまぁ、めちゃくちゃ並んでいる!

 


割とニッチな❓ゲームだけにそこまで人はいないだろ〜くらいの見込みで行ったが、予想とは裏腹にかなりの上位種族たちで賑わっていた。

 

絵面的にはまさしく、上位種族たちが会合して美亜と永遠生を焼いて食べるシーンそのものである。


今日がグッズの再入荷日だと聞いていたのに、オレの番が来た時は欲しいと思っていたアクスタは綺麗に売り切れていた😭(まなかしの二人と美亜のやつを欲しいと思っていたのだが、見事にそれだけ完売の文字‼️)

 


あと上位種族の男とまなかしの優子のアクスタがあったらいいなぁと思ったんだけど、そもそもラインナップになかった😢

 


グラボとタペストリーは迷ったが、ちょっと迷って買わないことにした。

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ちなみにグラボはこんな感じで結構でかい。


嘆いても仕方ないのでメニューだけ楽しもうと思い店内へ。

 


オレが頼んだのは、ルシャのあま甘❤︎ドリンクと大目玉パフェ。

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大目玉パフェ

 


それにしてもマットがワールドマップになっているなんて、すごいこだわりようでびっくり‼️

 

メイドさんから、「これ人気ですけど、すごい見た目ですよね〜」とのコメント。

 


一撃でデブになりそうな糖分マシマシな激甘コンボを摂取し、しばらく上位種族気分で店内を楽しむことに。

 


何気サプライズで1番嬉しかったのが、3作のOPが店内で流れていたことである。

 


にくにくの館廻りはフルを聴くことができるが、まなかしのlily toxicityとにくにく2の OP曲はいまだにフルが公開されていない。

 

特にlily toxicityのフルは4年近くずっと待っています😭

デンカレのライブで聴けるだろうか。

 


そんな2曲のフルバージョンをはからずも聴くことができたのはめちゃくちゃテンションが上がった☺️

 


フル音源、あるところにはあるんですねぇ‼️

 

こんなロスが怖くて1√を残したままにさせてくるようなゲームを作ってくれたバグシステムに感謝感激だ。

 

次回作も楽しみ‼️